最終弁論

ここでは、「最終弁論」 に関する記事を紹介しています。

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第二十四話 Alanは、検察側がAlanに対して個人的に恨みを持っていて故にAlanを起訴したという検察側の暴挙を白日のもとに晒そうと相手を挑発し(もし個人的な恨みを裁判で晴らそうとしているのであれば審理無効の要因となる)、検察がなぜAlanを毛嫌いしているのか言ってみろ、とけしかけます。検察は嘘をつけない証言台でAlanを毛嫌いする背景を述べます。

IV 【相手に地雷を踏ませる】

Alan Shore: Tell us why.

A.D.A. Douglas Koupfer:
Oh, you would love for me to tell you why. That would be grounds for a mistrial. No. My grudge makes this prosecution a little more thrilling. But you’re on trial because you broke the law.

Alan Shore: Objection. Calls for a legal ruling.

Judge Robert Sanders: Sustained.

A.D.A. Douglas Koupfer:
You advised a client accused of attempted murder to flee. That’s a crime.

Alan Shore: Objection.

Judge Robert Sanders: Sustained.

A.D.A. Douglas Koupfer:
Perhaps you’d like to take the stand now. Put your character in issue.

Alan Shore:
My client trusted me to tell him the truth, which trust I honored. That’s my character, Mr. Koupfer.

- Mistrial (審理無効)
A trial that ends due to an error or misconduct, instead of a legal resolution, and is considered null. Ending a trial because of either an inability to continue, or because continuing would not be fair to one side.
http://www.legal-dictionary.org/ld.asp?q=mistrial

- Legal ruling
とても日本語訳の難しい言葉です。
検察はAlanに対して「お前は法を犯した」と叫ぶ態度をとっていて、検察のそんな態度に対しAlanは “legal ruling” という点から相手をけん制して裁判長にそのけん制を認められています。Alanの行為が違法かどうかを審議しているのに、つまり検察の仕事は違法の事実を証明することであるはずなのに、頭ごなしに「お前は法を犯した」という態度はlegal ruling (法の支配、というよりはモラル、法曹人としての基本的態度) に欠けるとのAlanの指摘なわけです。

- take the stand  証人台に立つ

///

拙訳は「続きを読む」の先に・・・

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[証人喚問 - その4(全4回)]の続きを読む


第二十四話 検察は個人的な恨みからAlanを起訴してきていると踏んだAlanは、相手の発言を丸裸にすれば、法律に基づいて起訴しているのではなく個人的な恨みから起訴している実態を暴けるのではないかと考え、相手を挑発します(もし個人的な恨みを裁判で晴らそうとしているのであれば審理無効の要因となる)。しかし相手の検察側もなかなか尻尾を出しません。そこで今一歩踏み込んで、個人的に恨みがあるのでしょ?と直接的な表現で検事を挑発します。

III 【相手をおどらせる】

Alanの人間性については否定的な態度でとらえるくせに、発言については法律論まであてはめて真剣に捉えてくる検察の矛盾を突いたAlanは、検察の個人的な怨恨(personal grudge, 別の表現でdespise = 嫌悪)から起訴に出た相手の行動をあぶりだします。

A.D.A. Douglas Koupfer: Do you think that you’re fooling anybody?

Alan Shore: Do you, Mr. Kupfer? This is a personal grudge.

A.D.A. Douglas Koupfer: No, it isn’t. However much…

Alan Shore:
Did you not say in Judge Thompson’s courtroom two weeks ago, that you would like to see me suffer?

A.D.A. Douglas Koupfer: No.

Alan Shore:
You said your only fear was that someone would stab me before you would get the chance to take me down. Is it your testimony to this jury that you do not hold a grudge against me?

A.D.A. Douglas Koupfer:  It’s my testimony that that grudge is not in play.

Alan Shore: It’s not in play?

A.D.A. Douglas Koupfer:
No, it is not. Admittedly, I do not like you. It makes me happy to be prosecuting you.

Alan Shore: You despise me.

A.D.A. Douglas Koupfer: All right.

単にthat is not grudgeと表現せずに、

It’s my testimony that that grudge is not in play.

と表現するのは日本人の英会話にはなかなか高いハードルです。

grudge
【名】
悪意、恨み、怨恨、怨念、わだかまり
Is the suspect's motive a grudge? : 容疑者の動機は怨恨ですか?

in play
1. 働いて、動作して、影響を及ぼして
2. ふざけて、冗談に
3. 試合中で
4. 〔サッカーなどの球が〕ライン内で

以上 英辞郎

Grudgeが背景にあるわけではない、grudgeは影響を及ぼしていない、とnot in play を添えて表現しているわけですが、grudgeは同じ否定的な感情の発露でも計画的な発露(demonstration, display, presentation, disclosure)ではなく、感情からの発露を前提としている表現ゆえに “in play” との組み合わせがしっくり来るのでしょう。

・・・

ハリウッドでリメイクされた日本のおなじみホラー映画の英語タイトルは「GRUDGE」となるようです。

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第二十四話 まずは法律論を応酬した二人でしたが、Alanは「検察は個人的な恨みからAlanを起訴してきている」と踏み、検察側の発言を丸裸にすれば、法律に基づいて起訴しているのではなく個人的な恨みから起訴している実態を暴けるのではないかと考え、論点を変えて相手を挑発します。しかし相手の検察側もなかなか尻尾を出しません。

II 【相手のおびき出し】

Alanの論法は、検察はAlanが被告に示唆した発言については全くの肯定で内容を鵜呑みにし細かく法律的にごちゃごちゃと指摘しているのにもかかわらず、Alanの人柄についてはまったく否定的な態度でいるではないか(you didn’t take me seriously, but you claim I was serious with Mr. Mkeba)、と検察側の態度の矛盾を指摘する論法です。

Alan Shore:
But I’m a kidder. You know that. I offered you $10,000 to drop this, did I not?

A.D.A. Douglas Koupfer:
Yes, as either a transparent attempt to entrap me or a demented plan to have me recused.

Alan Shore:
The point is, you didn’t take me seriously, but you claim I was serious with Mr. Mkeba. You seem to know this “beyond all reasonable doubt”, in fact. Which given you weren’t even there!

このA.D.A. Douglas Koupfer:の台詞はなかなか素敵です。

a transparent attempt to entrap me or a demented plan to have me recused.

と、韻を踏みこそせずとも詩的な印象さえ漂う対立的に畳み掛ける表現で相手を挑発しています。

  • a transparent attempt to entrap me  私を捕らえるストレートな挑発
  • a demented plan to have me recused 私から逃げる歪んだプラン

対立的に重ねてくる表現である点を踏まえるなら、辞書訳を直接に充てるよりも、和訳の際に以下の関係を意識して日本語を当てたいものです。上記がうまく訳せているのかどうかの評価は批判的なご意見に委ねます。

Transparent (明白な、見え見えの) vs Demented (発狂した)
Entrap (わなにかける、(人)を(策略に陥れる) vs recuse (忌避する、拒絶する、関与しない)

(( )内の日本語訳は英辞郎)

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