富める者を相手する精神科医の悩み

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第二十三話 Dennyに撃たれた精神科医Dr Sydney FieldsはDennyを訴えてますが、AlanはProbable cause hearingを要求し、本当に犯罪なのかどうかを検証しようと試みます。証人席に座ったDr Sydney Fieldsは、Alanの追求に正直に答えますが、正直すぎる程に自らの職務の日々のストレスを発散し、精神状態の崩壊を吐露します。

Alanの尋問に回答する医師の答弁をまとめてみます。

Denny Crane doesn’t even believe in therapy. He comes out of boredom. He likes to hear himself talk. When he’s not endlessly repeating his name, he’s full of this self-serving blather. If have to hear him go on, one more time, about Mad Cow… I was sick of his antics and I told him so.
  • He comes out of boredom: 彼はつまらないことこのうえない(退屈から生まれてくる)なんていい表現ですね。comes out of という簡単な基本単語のイディオムで構成される表現ですが、日本人にはなかなか使えない表現です。
  • self-serving blather: 自己満足の饒舌家。これまた厳しい表現です。Blather はBlazerと間違えると大変ですから注意しましょう。Portland trailblazersがTrailblathersになったら殺されてしまいます。
尋問の途中でAlanの追求にぷっつり切れてしまったDr Sydney Fieldsは不法に持ち込んだ銃を取り出しDennyとAlanに向けますが、Alanはなぜそんなことをするのか(Why?)と尋問を続けます。帰ってきた答弁は日ごろのストレスです。

Why? Because, all my life I sat in that chair. That’s why. Listening to other people who had lives far more grander than mean, while I just sat tucked away in my office leading no life at all! Vicariously coaching other people, watching them get rich. Like this, this, nut case here, and I couldn’t stand it anymore! I did crack! I wasn’t gonna just stand around being some, some sort of impotent little spectator to my own life!
  • tuckedは個人的には思い入れの深い単語で、生まれて初めて読んだ洋書Gremlins (映画にもなったファンタジーコメディーです)の1ページ目に登場した単語で、おかげで忘れること無い単語になっています。
  • vicariously 【副】 身代わりで (英辞郎)

Dr Sydney Fieldsの愚痴は社会システムに及びます。とても高級な英単語のオンパレードで批判していて、知的な雰囲気がただよいます。丸暗記したいくらいなので朱書きにします。

And I’m sick of any society that, that glamorizes the eccentrics and the psychopaths and the belligerence, when there’s the meek and the wise!

Dr Sydney Fieldsにいちいち質問したり合いの手を入れる周囲に Dr Sydney Fieldsはますます自己崩壊してゆきます。

Shut up!!! You think you’re the only one who likes to live big, Denny? You think that?
You think that by paying me six hundred dollars an hour that that entitles you to belittle me?

Dr Sydney Fieldsの診察料が1時間600ドルと判明して、思わずびっくりした判事の反応に対しても、Dr Sydney Fieldsは我を失って答弁を続けます。結局のところDennyの真のセラピストはDennyの親友にして唯一Dennyの悩みを聞いているAlanであると知っているDr Sydney Fieldsは、精神科医のお株を奪ったAlanに対して嫉妬していたのかもしれません。

Shut up!!! You stand belittled now, Denny. Why don’t I just shoot your best friend here?
Why not? I mean, he’s your real therapist! He’s the one you tell your secrets to!
Why don’t I just shoot him?!!

Dennyは自身の話を自分のペースで話しているからDenny Craneとしての精神の安定を保っているわけで、その意味でDenny CraneによるDenny CraneのDenny Craneのための話を聞いていた精神科医は十分にその役割を果たしていたと思うのですが、その意味に気づかなかったDr Sydney Fieldsは藪医者だったのかもしれません。

・・・

精神科医をhead-shrinkerというそうですが、何故なのでしょう? → 過去記事はこちら


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