Civil disobedience

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第十九話 Alanは、政府によるイラク戦争等の暴挙に抵抗して納税を拒否したMelissaを弁護していますが、最終弁論を控える状況でもMelissaの行為は不法行為としか考えられず、どうしていいものか悩んでいます。MelissaがAlanに恋心を抱いている様子はAlanもなんとなく感じていて、Melissaの魅力を認めるAlanは、とはいえ自分とは別世界にいるMelissaへの対処にも併せて悩み、Dennyに胸の内を明かします。

Alan Shore:
It’s about civil disobedience. It’s about anarchy. The girl. I have a completely inexplicable, unwarranted, small, but embarrassing crush on the girl. She’s fruity chewing gum, shopping malls and sexy sweatpants and… Whereas, I’m… not. I have no intension of acting on it, nor do I regard it as anything more than a moments passing fancy.

これは「市民的不服従」の問題です。アナーキーの問題です。あの娘には、とても説明しにくいのだけれど、認めたくない、小さいけどわずらわしくもあるときめきを感じます。彼女は甘いフルーツのチューインガムで、華やかなショッピングモールで、セクシーなスェットパンツです、でも僕はといえば、そうじゃない。この弁護で彼女の機を引こうとは思わないし、僕自身も一時の心の迷いかと思うんですよ。

19話のエピソード及び脚本は、Henry David Thoreauのcivil disobedience「市民的不服従」の考え方に大きく負っていると考えられます。Civil disobedienceは現在日本で放送中のSeason 5 第二話でも登場しました。Shirleyの17歳の孫娘が選挙権を求めて裁判を起こすエピソードで、

Civil disobedience. Pure and simple. It’s what started this country and one might look at me as a hero.
市民的不服従はこの国ではヒーローだわ

と訳されていました。

市民的不服従
Henry David Thoreauは1848年に行ったConcord Lyceumでの講演"The Rights and Duties of the Individual in relation to Government."を土台に、米墨戦争で奴隷を排出するアメリカの帝国主義ぶりに憤慨し、1949年に論文"Resistance to Civil Government"を執筆し、市民個人(civil)と政府の関係として、服従(/屈服)しない状態(Disobedience)を説きました。論旨を大雑把に表現するなら、政府を機械に喩えたときに、機械が暴走したならば市民は機械に対し断固とした態度で臨まないといけない、政府への支持を止め、たとえ投獄されても納税しない、これは”peaceable revolution”とでも表現できる行為ではないか、となりますでしょうか。

Henry David Thoreau ‘Civil Disobedience’, (originally titled "Resistance to Civil Government"), 1849
  • It argues that people should not permit governments to overrule or atrophy their consciences, and that people have a duty to avoid allowing such acquiescence to enable the government to make them the agents of injustice.
  • The driving idea behind the essay is that citizens are morally responsible for their support of aggressors, even when such support is required by law.

Thoreauは実際に戦争で奴隷を容認する米国政府に対峙すべく人頭税の支払いを拒否し投獄されましたが、獄中では外にいる人たちよりも自由を感じていたといいます。Thoreauに言わせると、法律だからといって暴走する政府に従うことは、従順な機械よりもたちが悪いということになります。また民主主義は必ずしも暴走する政府に対する最適な対抗手段足りえません、政府による個人の尊厳の認識こそが要諦とります。

以上、以下を参照
/ / /

日本ではHenry David Thoreauは環境活動の先駆者としての認知度が高いようで、多くの支持者にこの作品が引かれています。

森の生活 (講談社学術文庫)森の生活 (講談社学術文庫)
(1991/03/05)
D・ヘンリー・ソロ-

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その他、↓ Alanの台詞の中の単語でWord Powerを!

inexplicable 【形】
〔奇妙・異常・まれであるために〕説明できない[のつかない]、
説明し難い、解釈し難い、不可解な

unwarranted 【形】
保証[是認]されていない

crush 【名】
(一時的に)心ときめくこと、べたぼれ、片思い、今好きな人
・He's got a crush on her. : 彼は彼女に恋をした。

act on 【句動】
~に従って[基づいて]行動する、~について決定を下す
・The detectives were quick to act on the information. : 刑事たちはその情報に素早く対応しました。
~に作用[影響]する、~に影響を与える、~の反応を引き起こす

passing fancy: 一時の出来心、気まぐれ
passing fancyの響きには、同じMelissa絡みのエピソードで当ブログでも以前に紹介したoccasional fantasyという表現の響きがどこか重複すると考えるのは私だけでしょうか。

(以上、ずれも英辞郎)
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