米国流マーケティング戦略のエッセンス

ここでは、「米国流マーケティング戦略のエッセンス」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


第十八話 Dennyは、相手方の検察が車椅子に乗る被害者の原告をカメラの前にさらし、世論の同情を集めようとする姿勢に対抗し、自身が弁護する本件の加害者にして被告のRussel Blayneyの行為を「ブランド化」しようと広報コンサルタントを雇います。で、今回のコンサルタントの台詞ですが・・・、
  • ここに紹介する広報コンサルタントからの説明の台詞には、米国流マーケティング戦略のエッセンスが盛り込まれています。ビジネス・コンサルティングファームはこのエッセンスをひたすら小出しにし、多くの分野に適用して高い報酬を得ています。
  • また、Okay!やNow! で始まる語りかけや、理論を展開した後に実例を添えてイメージの具現化をはかる言葉の使い方・しゃべり方にも、アメリカ流プレゼンテーションのエッセンスがちりばめられています。

Okay! Now this just a mock-up. Obviously we will replace Jimmy Stewart with Mr Blayney. But the banner can and should be behind you every press conference. Notice I used the same font as “Mission Accomplished”. Americans are comfortable with that font.

Now! We will send B-roll of Mr Blayney to the press, working in his garage, using his table saw, working with his power tools, fixing things around the house. And as far as the talking points, keep it simple. Speak of the opposition as “the drug-crazed intruder”, the incident as “the harrowing home invasion”.

Now I know you're tight with Larry King, but we are negotiating with Nightline, Hardball and The Daily Show. That is where most Americans get their news.


最初のパラグラフですが、視覚効果に関する叙述です。アメリカらしい配色のバナーを背景にした有名俳優の代わりに、被告の写真を載せる案を出します。
  • Jimmy Stewartはご存知アメリカの俳優James Stewartで、典型的なアメリカ人好みのハンサム顔の俳優さんです。私の大好きなヒッチコックも贔屓にしていた俳優さんで、ヒッチコック映画にはたくさん出演しています。
めまい【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]めまい【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]
(2009/06/05)
ジェームズ・スチュワートバーバラ・ベル・ゲデス

商品詳細を見る
  • Mission Accomplishedは、2003年に空母USS Abraham Lincolnにおいて、軍用機で乗り付ける演出を添えたGeorge W. Bush大統領が、米軍の対テロ戦争におけるイラクからの漸次撤退(イラクでの主要任務は終了した=Mission Accomplishedという趣旨)、アフガニスタンへの主戦場移行を表明したスピーチです。スピーチの背景となった空母の司令塔に、赤青白のマーブルストライプに「Mission Accomplished」と書かれたバナー広告のような横断幕が掲げられていました。


2番目のパラグラフですが、ブランディング/マーケティングに際してのストラテジーを展開します。
  • B-Rollをメディアに配信する、のB-Rollは、正規の本編フィルム(Roll)であるA-Rollの補足Filmを指します。翻ってダイジェスト版ですとか、解説やメイキングを指す場合もあるようです。
  • Russel Blayneyのイメージ展開については、以下の2点で相手との対比を展開して、自分の家を守る良き典型的な「アメリカ家屋の住人」を心象付けようと試みます。
    • “the drug-crazed intruder”である原告との対極にある人物像を浮き彫りにする。
    • “the harrowing home invasion”であった事件の危機感を視聴者に植えつける。

3番目のパラグラフですが、これは1番目・2番目のストラテジーとは異なるご愛嬌で、ブランド展開のルートを示します。Dennyは以前にも紹介しましたが故Larry Kingの番組に出演しており、その事実を踏まえた上で他の有力番組を紹介しています。

アメリカの大衆向けマーケティング戦略の要諦は、上記1番目のパラグラフに代表される視覚効果、2番目のパラグラフに代表されるイメージ展開戦略、これら二つを併せて、いかに視覚に訴えるイメージを展開し見る者を引き込んで洗脳するか、その点にエッセンスがあると言っても過言ではないように思います。赤白青の3色バナーやフォント、編集映像や有名テレビ番組はそのマーケティング展開を有効にする典型的な有力手段といえます。

事例で学ぶアメリカのマーケティング事例で学ぶアメリカのマーケティング
(2001/04)
フレデリック ネウェル

商品詳細を見る

スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hyoronglish.blog59.fc2.com/tb.php/308-464167cb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。