Higher than a kite

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第十八話 被告Russell Blayneyの家を襲った原告の泥棒(Mr Dominguez) が防犯システムに感電して重態となった事件で、Russell Blayneyは電気の流れる防犯システムを設置したために罪に問われています。実はこの泥棒は、薬物中毒で泥棒の前科もあるのですが、本件を争うに際しては原告である泥棒の前科や薬物依存は本件では取り扱われない、陪審に考慮されることのない事実で、裁判はあくまで「電流を流された泥棒」対「家に電流を流す防犯システムを設置した男」の構図でしか裁いてはいけないようです。

A.D.A Frank Gingsberg:
Your Honor, Mr Dominguez's prior burglary convictions and history of drug abuse have no bearing on whether the defendant improperly electrified his home.
裁判長、Dominguez氏の強盗の前科や薬物乱用の過去は、被告が不適切なまでに自宅を電気防備したか否かには関係ありません。

Denny Crane:
Nonsense. This felon was higher than a kite when he got zapped. He's got six prior convictions for larceny, burglary, grand theft auto. Of course it's relevant.
ナンセンスだ。この凶悪犯は感電したときラリっていたんだぞ。奴は、窃盗、強盗、集団自動車泥棒で前科六犯だ。関係あって当然じゃないか。

A.D.A Frank Gingsberg:
The prejudicial effect of the victim's prior criminal activity…
被害者の過去の犯罪行為が先入観となる影響は…

Denny Crane: Your Honor, my client is a victim here! I don't…
裁判長、私の依頼人はここでは被害者なのです。

A.D.A Frank Gingsberg:
... clearly outweighs any probative value such evidence would have for the jury!
…明らかにいかなる判断材料をも凌駕し、そういった証拠は陪審に影響を与えるものです。

Judge Diane Avent:
Enough. Mr Gingsberg is right. The evidence is highly prejudicial, and will be barred at trial. Mr Crane, you may not bring up Mr Dominguez's bad acts unless the door to impeachment has been opened.
もうよい。Gingsberg弁護士が正しい。証拠は高度に偏見を与えかねないので公判では使用してはいけない。Crane弁護士は、Dominguez氏の悪行を持ち出してはいけません、そういった事態に言及することが許されるまでは。

higher than a kite 酔っぱらっている
・ Don't allow him to drive, he's higher than a kite.
・ 彼に運転させちゃ駄目だよ、酔っぱらってるから。
(英辞郎)

英治郎では酒酔いを連想させる役になっていますが、higher than a kiteの場合は、文字どおりハイになっている状態で、酒ではなくDRUGに酔っている場合に使うようです。また、暗く気分悪くではなく、明るくハイになっている状態を指すようです。

・・・

Higher Than a kiteだそうです。すさまじいオリエンタリズム。


・・・

また、この会話例での二人の弁護士のやり取りは、裁判のやるせない仕組みといいますか、制度的な限界といいますか、心象的になかなか理解しにくい内容を描写しています。即ち・・・

即ち・・・、前科六犯の薬物中毒の男が再犯で強盗を働き未遂に終わり、未遂どころか防犯の電流に感電して重態となり、防犯を施した家主の過剰な防衛を訴えた場合、再犯の男の過去の経歴や薬物中毒の病歴は、裁判の争点になり得ません。

善良な一市民として被害に遭ったならば、犯人の前科や薬物依存も十分に責めて犯人を追求したい気分になりませんか?

裁判はあくまで「過剰な防犯を施した被告」対「防犯で肉体的ダメージを受けた原告」の構図をとります。しかしながら裁判長が

unless the door to impeachment has been opened

と最後に付け加えているように、その必要性が開けた場合、特に過去の犯罪歴が今回の感電の件と密接に関連していると証明できた場合にはその限りではありません。

これを何の原則というのかは知りませんが、物件のところで習う「無因行為」に似ていますね。
財産上の出捐(しゅつえん)行為において、原因(契約など)が法律上無効であっても、それ自体は有効とされる行為。例えば手形行為で、売買代金として手形を交付したときは、たとえ売買が無効とされた場合でも、手形そのものの有効性には影響しない。⇔有因行為。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/214461/m0u/%E3%82%80%E3%81%84/
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