Hump Day 及び英語圏の曜日の存在感

ここでは、「Hump Day 及び英語圏の曜日の存在感」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


第十八話 離婚(=失恋)のショックでDennyは自宅のベッドに引きこもったまま3日を過ごしています。朝の9時からスコッチを片手にパジャマ姿でボーっとTVを見ているDennyに、見かねたAlanは出勤をうながします。

Alan Shore:
Denny? You must go to work. It's Hump Day, your favorite day.


hump day  水曜日
【語源】月曜日から金曜日までの労働日を小高い丘(hump=hill)にたとえると、真ん中の水曜日が“頂上”に相当するところから。
・ If you can get through hump day, the rest of the week is easy.
・ : 水曜日を越せば、あとは楽です。
(英辞郎)

水曜日ではない月曜とか木曜とかその他曜日には、このような第二の表現を持つ曜日はないようで、たとえば火曜日をhumpを登るというという意味でclimb dayとは言わないし、金曜日をdown hill dayなどとも言いません。

水曜をhump dayと表現するのは米国の英語だそうです。「小高い丘」は米国よりも英国にたくさんありそうなものですが、英国ではなく米国でこの言葉が生まれた背景は、労働を近代的な時間管理システムに昇華させた資本主義を背景に持つ国でいつの間にか非人間的的な労働者となってしまった米国人の、管理労働に対するアンチテーゼの生み出した言語感覚なのでしょうか?

英語の曜日表現は、いろいろな文化圏(北欧とかゲルマン、もちろんローマの影響も)の時間表現が集積されていて、追記に記したようなイタリア語みたいなきれいなエピソードがないのですが、その辺は下記のサイトを参照いただくと曜日に関する詳細な考察を見れます。なぜ1週間は7日なのかとか、曜日の語源とか、詳しく書かれています。
http://www.indepthinfo.com/weekdays/wednesday.shtml

それにしても英語圏では曜日の装飾がとても上手といいますか、多くの変化形があるように思います。例えば以下に月曜から金曜までの用例を目に付いたまま列挙してみます。曜日という概念が西洋世界の神話を経て太陽暦に刻まれ人々の生活の中に祭日としての名残を認めていると感じるばかりです。

日本人の生活には、曜日は単に「月曜、火曜・・・」と時間の序列を示す記号的な意味合いしか持たず、たとえば「陽気な金曜」とか「決戦の水曜」なんて表現はまずしません(仏滅・大安等の六曜という概念は日本人の生活に根付いていますが、感情や雰囲気を表現したり、表象名詞として使用するものではありません)。中国語でも星期一、星期二・・・、と曜日を数えますから、非太陽暦圏では曜日は味気ない記号でしかありません。この英語圏における曜日の表現に関する文化的/社会的/人類学的背景は興味深いところですが、調べだすと深遠な世界に足をすくわれそうなので、このへんでやめておきます。

英語圏での曜日の装飾とはたとえばこういうやつです。

Black Monday (1987年の大暴落)
Plough Monday (農業の仕事始め)
Whitsun Monday  (英国の祭日Whitsundayの翌日)

Ruby Tuesday (Stonesの名曲、また米国のレストランチェーンの名前)
Shrove Tuesday, Fat Tuesday (カーニバル的な祝日)
Whit Tuesday, Patch Tuesday (いずれも休日)
Super Tuesday (大統領候補者の選定日)
Suicide Tuesday (ドラッグ系の薬物のスラング)

Ash Wednesday, (カーニバル的な祝日)
Sheffield Wednesday F.C. (イギリスのサッカーチーム)
Spy Wednesday (イースター前の水曜日)

Chewidden Thursday, White Thursday (銅鉱労働者の祭日)
Seersucker Thursday  (米国議会の夏服デー)
Holy Thursday, Maundy Thursday (イースター前の木曜日)

Good Friday, Holy Friday, Black Friday, Great Friday (キリスト教の祭日)
Freaky Friday (子供向けの文芸作品、何度も映画化されている)

・・・

21世紀暦―曜日・干支・九星・旧暦・六曜21世紀暦―曜日・干支・九星・旧暦・六曜
(2000/10)
日外アソシエーツ編集部

商品詳細を見る

英語の曜日はなぜあんな複雑な名称なのかよくわかりません。しかしたとえばイタリア語のはなしになりますが・・・

たとえばイタリア語のはなしになりますが、曜日はきれいに星の呼び名(神話に出てくる神様の名前に由来)に準じます。

   月曜日: Lunedi
   火曜日: Martedi
   水曜日: Mercoledì
   木曜日: Giovedi
   金曜日: Venerdi
   土曜日: Sabato
   日曜日: Domenica

神様は一所懸命はたらいて天地を創造したわけですが、月から土まではがんばって日曜日はおうちでお休みしました。がんばった日にはちゃんと星の名前が割り当てられて、日曜日だけ domenicaになった、などという童話チックなはなしもあったりします。
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hyoronglish.blog59.fc2.com/tb.php/295-95206701
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。