Semblance of a foundation

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第十六話 娘の薬物中毒が原因で7年間絶縁していたものの、親子の縁を取り直そうと娘を訪ねた父Paulが見たものは、いつの間にか産まれて4歳になっていた孫でした。7年のブランクは大きく、再会を果たしてもなかなか素直に昔のような父娘に戻れない二人は、激しい口論でお互いの感情をぶつけ合います。

父)Paul Lewiston:
In my darkest days... during your mother’s illness, I would let my mind wander to you. I would dream... of being there for you when you give birth to our first grandchild. Getting to hold and love a baby again, like I did you. How dare you take that from me? How dare you?

私の最も暗かったときは…、母さんが病気のときで、私はおまえにかまってやれなかった。いつも夢見ていた…、おまえのそばにいてやっておまえが初孫を産む。赤ん坊を抱いて愛してやる、むかしお前にしたように。どうしてまたその夢を奪っていくのだ?どうしてだ?

娘)Rachel Lewiston:
In my darkest day... through it all... I had one little thing, one tiny semblance of a foundation, and it was knowing that no matter what, my father would be there for me, and he wasn’t…, he wasn’t.... How dare you take that from me?

私の最も暗かったときは…、暗くてもずっと…、私は一つ小さいものを持っていた、理屈なしに信じていた、思っていたのは、何が起ころうと、父さんだけは味方でいてくれると、でも違った…、違ったわ…。どうしてまたその拠り所を奪うの?。

娘Rachelは、父Paulの言い回しやフレーズを利用して会話を成立させ、相手の一方的な理屈建てを暗に非難しているわけで、心憎い会話術です。さすが弁護士の娘、という設定を見事に演出する(!?)脚本です。

ちょっと横道に逸れますが、女の子をもうけた友人から娘はかわいいけど将来どういう関係になるのか考えると不安と言う悩みをきいたことがあります。むつかしいですね。

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閑話休題。父娘ともに1つずつ、どこかで使ってみたいフレーズを使っています。
  • let my mind wander to you
以下英辞郎からの引用ですが、
# My mind wandered. :ぼんやりしてたよ。
# My mind just keeps wandering. :どうも集中できない。

これがwonderになると、
# do wonders for someone's mind:(人)の心が癒される

となりますから、mindに合わせるw「a」/「o」nderに注意しましょう。
(放送訳はwonderと聞き取っていたと思しき訳「おまえが心の支えだった」になっていましたが、意味が通りにくいと思いますので、ここはwanderでしょう。)
  • one tiny semblance of a foundation
semblance【名】
1. 外見、外観
2. うわべ、見せかけ
3. わずかな[かすかな]もの
4. 〈文〉類似、そっくりなこと

# bring a semblance of peace to:~へ見た目の平和をもたらす
# with a semblance of confidence:
(相手を)信頼しているそぶりを見せて、うわべだけの信頼を示して、信用するふりをして
# without the semblance of an apology:形だけの謝罪さえなしに

そんなsemblanceを使ったsemblance of foundationという表現は相当にお固い古めかしい表現のようで、宗教関係で信仰の根拠を示す表現や、下記のような1916年の新聞記事に見られたりします。
http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9E05E4DF1730E733A0575BC0A9669D946796D6CF

semblance of foundationはよって日本語にするのは難しいのですが、根拠がない、望み薄の状態、あってないようなもの、といった感じでしょうか?

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