家族のエゴ

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第十六話 証人席に座っているのはアルツハイマーで苦しむ妻にモルヒネの投与を決断した男性で、検察側が質問しています。検察側は、男性の動機は妻の救済ではなく自身(又は家族)を救済するために行った行為ではないのか、という点に移るのですが、深く追求しきれていません。検察も追求しにくいらしく、柔らかく回りくどい言い方で質問を切り出しています。

A.D.A. Douglas Koupfer:
I’m sorry to be asking these questions. It’s just sometimes, in these situations it’s actually more about sparing the family’s suffering than it is the victim’s.
こんな質問は気が引けますが、ときどきですけど、こういった状況は、事実むしろ被害者よりは家族の苦しみですよね?

検察の質問は具体的になって証人に投げかけられます。

A.D.A. Douglas Koupfer:
Sir. How much was it costing you per month to care for your wife?
Sir、奥さんの毎月の医療費はいくらでしたか?

Ryan Myerson:
You know, I, I’m just about one second away from taking my fist to your head.
おい、お、俺はお前の頭をいますぐにも殴りたい

Judgy Thurmond: Mr Myerson!
Myersonさん!

A.D.A. Douglas Koupfer:
That strikes me as impulsive. Are you an impulsive person?
いまのは衝動的にみえました。あなたは衝動的な人ですか?

Alan Shore:
Your Honor, this badgering has gone on long enough.
裁判長、この誹謗は行き過ぎています。

参考までにこの後で展開される検察の最終弁論の言葉を引きますと、毎月の医療費負担に苛まれ衝動的に病人の生命を絶ったとの観点で被告の行動を追求する検察側の追求は以下のようにまとめられ、放送訳では「家族のエゴ」と訳されています。

What about the family that actually seeks to end their own suffering, because it’s too horrible watching mom deteriorate?

「家族のエゴ」は、尊厳死問題では検察側からすると殺人の動機として焦点を当てられますが、倫理的に追求しにくいですし、立証も難しいものです。また「家族のエゴ」は、被告側からも持ち出される理論です。即ち、延命させているのは、早く死んで楽になりたい病人を無視した家族の勝手な措置(=エゴ)だとする考えです(例えばこちら)。法律ドラマですからそのあたりはさらりと法律論に還元されていますが、検察側/弁護側双方が「家族のエゴ」に焦点をあてる重厚な法廷ドラマもあったらオモシロいかなと不謹慎なことを考えたりしてしまいます。

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(2010/01/28)
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Dennyはかつて同じように痴呆で苦しみ、最後は2歳児と同じ脳になった自分の父親に、家族の立場からモルヒネ投与して死を迎えさせた経験があるらしく・・・
Dennyはかつて同じように痴呆で苦しみ、最後は2歳児と同じ脳になった自分の父親に、家族の立場からモルヒネ投与して死を迎えさせた経験があるらしく、この検察の一連の追求に動揺し「objection!」と叫び立ち上がっていましたが、後の場面でAlanにそのことを問われると、裁判の流れを変える為の演出だ、とうそぶいていました。

そんなDennyにAlanは “Pop Tart”と突っ込みをいれています。
When you launched yourself in court like a Pop Tart.
Mr Koupfer had just said, “Families often act to end their own suffering.”
Is that what happened with your father?

Pop tartというのはトースターで暖めてからいただくお菓子で、ここでの会話ではトースターからポンと飛び出る様子を形容に使っているようです

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