Boston Legalというドラマ

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世界中に営業拠点を有する法律事務所 Crane, Poole & Schmidt のBoston支社を舞台に展開される法律ドラマBoston Legalは、弁護士の私生活も交えながら「上質な社会風刺」を展開するドラマと言えます。NYでもLAでもなくBostonというアメリカの歴史発祥の地を舞台にしている点にこのドラマの意味はあるといえますが、Bostonを舞台とする意味は、ドラマが放送された時点の社会背景と重ねて考えると、シーズンを重ねる毎に深まってゆきます。結論を急ぐなら、「何かおかしな方向へ変容し続けるアメリカ社会に対し、建国の原点に立ち返るようメッセージを投げかけ続けるドラマ」と評価できるのです(下表参照)。

冷戦終結後のアメリカは、国家の存在意義を新しいパラダイムに合わせる過程で少しずつ、しかしながら確実に、多くの問題を噴出させてきました。9.11テロ後には特に変容が加速している事実は同時代を生きる者の実感として納得いただけると思います。Boston Legalはそれら噴出してきた問題をネタに物語を展開し、多元的価値観の世界での共通言語にして最終的な拠り所となる法律を軸に問題を考察し、登場人物のキャラクターに多元価値を代弁させ、時流を的確に捉えた社会批判を展開したのでした。

全部で5シーズン放送されたBoston Legalを見ていると、扱う問題にパターンを見いだします。個人的な根拠なき分類で恐縮ですが、おおよそ以下の問題が扱われています。
・ 法制度/弁護士/詭弁
・ 国内政治/政党/選挙
・ 外交/石油利権/戦争
・ 銃
・ 人種/移民/同性愛
・ 宗教
・ 消費/経済
・ 環境
・ 教育
・ インターネット/テクノロジー
・ 喫煙/タバコ利権
・ 老人/認知症
・ 医療制度/保険制度/美容整形

 放送期間ドラマ展開社会の出来事
Season 12004-2005David E. KelleyのドラマThe PracticeからスピンオフされたキャラクターAlan Shoreを主人公とした法律ドラマとしてスタート。The Practiceの豪華版/大型事務所版といった性格が色濃い。2003年に始まったイラク戦争が本格展開
京都議定書が発効
Season 22005-2006Season 1 をパワーアップさせ、Boston Legalらしさをデフォルメし続けた。新教皇誕生
ハリケーン・カトリーナ
Season 32006-2007Season 1, 2, の流れを汲んだBoston Legalらしさの集大成。キャラクターの入れ替えを予定したこともあり、キャストが乱立しすぎて混乱した感じがしないでもない。イラクのサッダーム・フセイン元大統領死刑執行
Season 42007-2008Bush政権の行き詰まりと、大統領選を控えた政治の季節を迎え、政治問題を正面から露骨に捉えたエピソードが多い。ブット首相暗殺等、イスラム圏の社会混乱
Season 52008-2009新大統領誕生への社会の動きを敏感に捉えたエピソード。ドラマとしての社会的使命を終えたと考えたのでしょうか、Seasonの更新は終了。リーマンショック
オバマ大統領誕生

アメリカ社会の出来事は、言わずもがな世界にも影響を与え、アメリカ社会の問題はアメリカ国内の問題にとどまるものではありません。時にアメリカ国内以上に問題が深刻化している国や地域もあります。しかしながら、多元価値を踏まえて実施されるアメリカの処方は世界の問題解決に示唆を与え、依然として大国としての影響を「問題」という点からも与え続けているのです。そんなアメリカの問題の行方に一石を投じ続けるBoston Legalは、結果的に世界中の社会問題の処方に影響を与えているのです!(へ!?、言い過ぎ?)。
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