Column A, column B

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第十六話 バーで、両親に感謝を捧げる若い女性シンガーの歌に動揺していたPaulは、案の定、自分の娘との間に確執を抱えていました。父親に嘘をついてせびり出したお金で麻薬を買っていた麻薬中毒の娘が矯正施設から逃げ出したのを機に勘当状態で、もう7年になっていたというのです。

PaulがShirleyに娘と会わなくなった背景を語ります。

She’d feign problems with rent, her health, credit card debt. She’d invent all kinds of crisis to impel me to write a check, the proceeds of which would always go to feed her drug habit. The last straw, I got her in a program, an exclusive one, I told her if she left she was cut off.

そんなPaulにShirleyは会いに行くよう勧めます。

Shirley Schmidt:
You should go see her. Let’s list all the reason not to and put them under column A.
彼女に会いに行くべきよ。行かない理由をリストにして、全てコラムAに入れてみましょう。
放送訳)どんなにイヤでも会いに行くべきよ

Paul Lewiston:
And column B?  
するとコラムBは?
放送訳)何故だ?

Shirley Schmidt:
She’s your daughter.  
彼女はあなたの娘だっていうこと。
放送訳)親子だから。

いまさらながらの一般論で恐縮ですが、「情報の格納」は、情報処理や分類学の基本となる行為ですが、格納先の所在を認識する手段にはしばしば「行(raw)」と「列(column)」で構成される座標を用います。通常は一つの列(column)内には分類上の性質を同じくする情報を格納し、情報の整理に役立て、データベースとして活用する際には列内の情報を一つのデータ系列として扱います。

Shirleyは何やら煮え切らないPaulに、まず冷静に現状を把握させ、行動に移させようと試みているわけで、まずは娘に会わない理由をコラムAに羅列し、Paulの思考を誘い出します。まんまとPaulはコラムBについて会話を返してきて、コラムAの情報から隣のコラムBに「自分の娘でしょ」という認識を埋めさせています。

放送訳はまさかそういったことを逐次説明するわけはなく、テンポの良い会話を時間内に消化しきれないので、紹介したような思い切った訳になっていますが、会話にコラムA・コラムBという表現を登場させるとはなかなかなかなかオモシロい表現と思います。全ての人に通じる会話かどうかというと怪しい気もしますが、少なくともShirleyとPaulの間ではColumnに関する共通の認識があり、会話が成立しているようです。

///

新聞や雑誌の「コラム」は、情報格納先としてのcolumnに語源があるというのも何となく納得できますね。

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