Alan Shoreの交渉術 - 2

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第十五話 Alanの交渉は、相手に提案が受け入れられることなく決裂します。Alanは相当に柔和な態度で相手のプライドを傷つけないように提案したつもりでしたが (Alan Shoreの交渉術 − 1)、相手は無碍に申し出を却下します。相手方の態度を受けてAlanは自分の態度を硬化させ、それなら受けて立つ、いやむしろ痛い目に遭わせてやる、と宣戦布告に出ます。

宣戦布告に出るのも交渉術で、僕を起こらせると怖いよ、態度を変えるなら最後のチャンスだよ、以下に紹介するAlanの台詞の最後にあるように、人々の心象を悪くする障害者差別で訴えるよ、というメッセージを背後に忍ばせています。

Alan Shore:
I take it we’ve stopped being nice. I know I have. Mr. Tremont, Marissa has a disability, and you and your institution are discriminating against her.

前向きなな交渉はやめるということですね。私はやめましたよ。Mr. Tremont、Marissaは障害があって、あなたとあなたの学校は彼女を差別しているんです。

We’ve stopped being nice. I know I have. なんてリズムと語感が良くていいですね。むかし米国にいたころhot dogを食べるときに三枚目の友人が、

Do I need ketchup? I think I do.

と早口で独り喋りながら尋常ならざる量のケチャップをhot dogにかけていた姿を思い出します。
閑話休題。差別を主張するAlanに対し学校側は、当校は私立学校なのだからどんな扱いをしようが差別にはならない、と反論し、自身を含め学校には法曹資格を持っている人間が複数いるので、解釈には自信を持っていると一喝します。宣戦布告を受けて立った学校に対するAlanの台詞です。

Alan Shore:
Let me tell you two things about myself.
I too am a lawyer. I can be painfully vindictive and I do not play fair.

Lestor Tremont:
That’s three things.

Alan Shore:
See? Not playing fair already. And I’m just getting started.

軽いジャブを打って出るわけですが、相手を挑発するといますか、こけにすると言いますか、Alanらしい台詞です(Alanの挑発の巧みな技術については、Alan Shoreのキャラクター設定 (1) 及び (2) をご参照ください)。
最後も素晴らしい挑発で会話の幕を閉じます。

Lestor Tremont:
Mr Shore. Our school has been sued several times, never successfully.
Mr Shore. 私たちの学校は何度も訴えられましたが、一度も負けていません。

Alan Shore:
You know what they say, Lester. You never forget your first time.
聞いたことあるよね、Lester、初体験は絶対忘れないって。

///

すっかり評論家/作家として定着したこの人は挑発も交渉も上手そうですね。

交渉術交渉術
(2009/01)
佐藤 優

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