Alan Shoreのキャラクター設定 (2)

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Boston Legal の主人公Alan Shoreは相手を挑発する名手で、当ドラマでは勧善懲悪気味に描かれるAlanの挑発シーンをしばしば目にします (悪に対して敢然と立ち向かう彼のキャラ設定に付いては、Alan Shoreのキャラクター設定 (1)で紹介しました)。

第十三話  特定の情報(社会保障ID番号や生年月日)を知ってさえいれば個人情報(医療記録)へのアクセスがWEB上で許されてしまった女性が、WEBから入手され た情報を辿ってきた元夫に居場所を知られ殺害された事件です。故人となった女性の娘は医療記録の管理元である民間医療保険(HMO)の会社から示談金を提示されました。Deniseは民間医療保険の会社の情報管理は法律の範囲内で、かつ殺人について法的な落ち度はなく、好意で払われる示談金は妥当な額だと思いましたが、Alanはそうは思っていないようで す。Alanは、個人情報の管理が甘い、結果は予見できた、保険会社に制裁を下すべきだ (I say we clobber them over the head with it.) と主張します。


相手方(民間医療保険の会社, 代表者はTom Orchard)の弁護士(Attorney Adam Jovanka)に対し、AlanとDenise が少女と後見人を交えて、先方の示談を拒否するミーティングでの会話です。

相手の台詞 → Alanの挑発 → 相手のイライラ → Alanの更なる挑発 → ・・・、

というサイクルで会話は進みます。
Alanの挑発する会話は赤字にしました。Alanの見事な挑発ぶりが伝わるといいのですが・・・

Tom Orchard:  Rejected?  You’ve gotta be kidding!

Alan Shore:   No, I’m much funnier when I’m kidding.
        → 説明不用の素晴らしいユーモア溢れる挑発ですね。

Tom Orchard: I thought this was worked out.

Attorney Adam Jovanka: I thought so too.

Denise Bauer:
After further consideration we decided that the offer was inadequate.


Tom Orchard:
Oh! What a bunch of crap! Young lady, I don’t know what nonsense these lawyers have been telling you about HMO’s and their deep pockets.


Alan Shore:
Please direct your unfounded arrogance at me.

        → unfolded arrogance, 不遜な態度の相手に言ってみたいですね。

Tom Orchard:
Okay. Fine! You two are just trying to make an issue when there is no issue!


Alan Shore:
No issue? I’m sorry. Did this young woman’s mother suddenly spring back to life?

        → あなた事の重大さを理解できてないでしょ?、と言わんばかりに、
    相手との認識のギャップ(少女の肉親の「死」への不感症)を確認します。


Tom Orchard:
Her father killed her mother and we are all upset about that, but it was not our fault! However, to make this go away we were willing to give her a gift of twenty thousand dollars.


Alan Shore:
Well, as a gift that’s very sweet of you. We’ll put it in the den next to the armoire. However, as compensation that you owe Emily Hayden because your negligence lead to her mother being brutally murdered?  Your offer is offensive, even more offensive than your tone.

        → 提示金額は不遜だ、と、相手の態度の不遜さに二重に映して挑発します。

Tom Orchard: We’re done!

Attorney Adam Jovanka:
The law is on our side, Mr Shore. Tragedies happen every day.


Alan Shore:
Yes! And you’re about to experience one firsthand. See you in court.

        → 息巻く相手をさらに挑発します。

実生活で取り交わされる会話では、余程のことがないかぎり相手を挑発するようなことはしません(へ?、そんなことない?)。Boston Legalというドラマの人気は、普段出来ないそんな挑発的な台詞を展開しているからかもしれません。視聴者が普段は「きっとこんな台詞言ったらスカッと するだろうな」と思うものの、普段は心内に留めて決して外には出さない台詞を、Alanを演じるJames Spaderの渋い声が流暢かつ縦横無尽に展開するのですから。

Alanは何故挑発するのか、ーなるほど、「孤独」が根底にあるのかもしれません。
このあたりの孤独をにじませるキャラクター設定はまたどこかで書く機会がありそうです。

///

アルゼンチンタンゴの天才による挑発は孤独だ!

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