第十一話 最終弁論 (1)

ここでは、「第十一話 最終弁論 (1)」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


第十一話 最終弁論 (1)
Jerryのパートナー昇進の見込みが薄いと感じたAlanは、その理由が仕事や成果ではなく先天的なJerryの性格を評価した事務所の不当な評価結果にあると考え、パートナー選考会議にのりこみ、事務所のパートナーたちの面前で壇上からJerryを宣伝します。

   注意喚起 → イメージ形成 → 対比 → べき論 → 結論

と、スピーチ・弁論のひとつのあり方としてとてもよくできた流れです。
 
[導入:注意喚起]
まず、突然に選考会議にパートナーでもないAlanが乗り込み、暴挙に近い行動をとるわけですから、自分の行動の正当性を主張すべく“National Security”を口にします。

Excuse me. Sorry to interrupt. I have an urgent announcement to make regarding National Security. I don’t think our country is being run very well. That concludes the National Security announcement.

[具体例でのイメージ形成]
次に、national securityから事務所の問題に聴衆の視線を転換させ、これから俎上にのせるJerry Espensonの人間像をイメージさせます。その際には経験談/事例を想定させ、「Jerryはあなたにとってこういう人でしょ」という各人とJerryとの仕事での関わりから喚起される、博識ある同僚としての、具体的なJerry像を形成させようと狙います。

Now, on to other business, I’m looking at a group of partners in a world-class law firm. Each of whom owes some of their success to Jerry Espenson. When any of you is stumped and you need someone who has an encyclopedic knowledge of the law and the creative spark to know how to apply it, who’s door do you knock on?

[先に形成したイメージと異なる、現実に背後で形成されているイメージ]
次に、今しがた想起させたJerry像について、現実に付与された事務所の人事考課を公にし、内容及び先にJerry像との乖離を意識させ、Jerryに対する人事評価は能力ではなく性格に焦点を当てている事実を指摘します。

I have here the confidential report on Jerry Espenson. Known to some of you who should know better as, Hands. This reports, while acknowledging, Jerry works very hard and has an astute legal mind also makes some veil references to inappropriate behavior.

人事考課の問題点を意識させる代わりにJerryの能力を賞賛して弁論を終えても良かったと思われますが、Alanの作戦は、パートナー選考のあり方に弁論の矛先を向け、「建前と本音の世界」から「選考のありかた論」に及び、誤った評価をしているのではないかという聴衆の心理的陥穽を突き、Jerryの能力を評価するよう訴えます。

[選考のあり方論-1 お金]
選考基準はなんやかんやといって「お金儲け」できるかできないかでしょ?だったら多くの案件にその博識を提供し、リサーチで勝訴を支えたJerryは報われるべきだという理屈を述べます。

But really is about money, isn’t it? And whether Jerry Espenson brings in enough? And don’t we all just love our money? You people must realize that once the rainmakers have brought in the million-dollar accounts, those clients expect excellent representation for their money. And Jerry is a big part of what they’re paying for.

[選考のあり方論-2 弁護士とは]
そもそも弁護士として有能では評価不十分で、お人形さんのように笑顔で握手できる人間でないとダメなのか?と訴えます。

My God! why isn’t being brilliant enough? Why can’t a lawyer be a valuable asset to this firm without being a smiling Ken Doll with an aggressive handshake? Does everyone at the firm have to be this guy (=Brad Chase)?

[結論]
Jerry Espenson has given fifteen years of his life to this firm. His work has been essential.


伝説になるようなスピーチ、いつかしてみたいですね。
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://hyoronglish.blog59.fc2.com/tb.php/203-ce67bb32
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。