Exuberance - irrational exuberance

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第十話 Melissaのクレジットカード支払いの問題で、Alanはカード会社を訴えようとします。とりあえず、カード会社の代理人である弁護士と話し合いのテーブルにつくことになりました。相手方の弁護士は朝だというのにやたら陽気で元気よく(exuberant)、半分しらけてひきぎみのAlanは相手に皮肉っぽく語り出します。

Alan Shore:
You’re not gonna be cheerful about all this, are you?
まさか君は今日はこれから全てにそんな愉快でいるわけじゃないよね

Attorney Melvin Palmer:
You know, I’ve been told to keep my exuberance down until people have had their morning coffee.
いやそのね、ぼくはいつもテンションを下げろっていわれるんだ、せめて朝のコーヒーを飲むまでくらいはって。

exuberance 【名】
あふれそうなくらいにあること、豊富、元気あふれる状態、〔植物の〕繁茂
(英辞郎)

       exuberant 
1459, from L. exuberantem "overabundance,"
prp. of exuberare "be abundant, grow luxuriously,"
from ex- "thoroughly" + uberare "be fruitful," related to uber "udder,"
http://www.etymonline.com/

語源は、ex + たわわに実るuberare とあります。Uberareはuber、即ちudder【名】〔牛・ヤギなどの垂れた〕乳房、と関係する語だそうですから、豊穣繁殖しまくり、超バリバリ元気、バッテリーはビンビンだぜ(清志郎さんへのオマージュです:雨上がりの夜空に35)といったところでしょうか。

したがってI’ve been told to keep my exuberance down until people have had their morning coffee. は、この元気のいい陽気すぎる南部のおっさんが周りから、「せめて朝のコーヒーを飲むまではもう少しテンション下げようよ」とよくいわれるんだ、と説明しているわけです。放送では「ぼくの陽気さは朝の苦手な人にはきついかな」といった感じに上手に訳されていました。

Exuberantは最近では、金融市場の名(迷?)指揮者、FRB前議長Alan Greenspan氏の発言で脚光をあびました。
 “ [...] Clearly, sustained low inflation implies less uncertainty about the future, and lower risk premiums imply higher prices of stocks and other earning assets. We can see that in the inverse relationship exhibited by price/earnings ratios and the rate of inflation in the past. But how do we know when irrational exuberance has unduly escalated asset values, which then become subject to unexpected and prolonged contractions as they have in Japan over the past decade? [...] ”
"The Challenge of Central Banking in a Democratic Society", 1996-12-05
http://en.wikipedia.org/wiki/Irrational_exuberance

拙訳 [...] あきらかに、継続する低インフレは将来の不確実さの後退を示唆し、低下するリスク・プレミアムは株価及び収益性資産の価格上昇を示唆します。私たちはそれを過去のPERとインフレ率の逆相関から見て取れます。しかしながら、「筋の通らない市場の元気さ(irrational exuberance)」が 過度に資産価格を押し上げているとしたら、そしてそれが日本でこの10年ほども続いた予期せぬ長期の収縮になってしまうとしたら、私たちはどうやって過度の押し上げを知るのでしょう[...]

経済の世界では、超バリバリ元気を意味するExuberantはその字義から推測できるとおり「過剰な」、いわゆる「バブル」を表現する言葉として使われているわけです。で、Greenspanのirrational exuberanceは、日本語では「根拠なき熱狂」として訳され紹介されているようです。

上記96年のAlan Greenspan氏の発言を耳に挟んだYale UniversityのRobert Shiller教授は、irrational exuberanceを自書のタイトルとしてITバブルの真っ只中2000年3月に出版しました。株式市場は超バリバリ元気のexuberantな過大評価の状態にある、という内容のもので、ITバブル崩壊で本書は一気に評判を集めました。

Shiller教授は、時流を読む達人らしく、2000年から住宅価格に着目していました。経済学者のKarl Case, Allan Weissと共にCase-Shiller Home Price Indices(ケース・シラー住宅価格指数)というアメリカの住宅価格の指標を計算し、irrational exuberanceを2005年に住宅バブルに焦点を当てて第二版を再版し、住宅バブルとその崩壊を予言しました。Shiller教授は今般のサブプライム・問題に端を発する住宅バブル崩壊で、またも株をあげたのでした。

バブル経済を語るときに、irrational exuberance使ってみたいですね。そうそう、バブル経済にはBubble, bubble, toil and troubleも忘れずに使いたいですね。

Irrational Exuberance 2eIrrational Exuberance 2e
(2005/03)
RJ Shiller

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