Rip cord

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第九話 Melissaが夜恐症のAlanを見守るアルバイトを辞退したために、AlanはDennyの部屋に寝泊まりし、お互いの体を紐で結び当面の対処としています。寝起きをともにする二人は一緒に通勤するわけですが、通勤途上で会話しています。お互いの体を紐で結んでいるために、Alanが夜トイレに行こうとするとDennyが起こされる悩ましい問題(!?)について語っています。

I was thinking if I develop some kind of a rip cord I could free myself with one little tag and you, therefore, wouldn’t be inconvenienced by my nocturnal bladder.

考えていたんです、非常用コードみたいなものを作れば、小さなタグ一つで僕の体がほどかれ、あなたはよって私の夜行性の膀胱に悩まされることはなくなるでしょうに。

Rip cord (英辞郎より)

# rip cord: リップコード
◆パラシュートを開くためのひもや、気球や飛行船の緊急用のガス排出口を開くひも。直訳すると「引き裂くコード」。

転じて以下のように用いられます。

# pull the pharmacological rip cord: 投薬という非常手段を取る
◆直訳すると「薬理学的なリップコードを引く」。

なにか決定的な手段に訴えるときにrip code、使ってみたいですね。

「夜トイレに行く」を表現するには、普通は以下の例文のようなフレーズが思い浮かびます。call of nature in the night、go to the bathroom、urinate at night… (以下、英辞郎より)

# 夜中にトイレに行きたくなった。
The call of nature beckoned me to the toilet during the night.

# 夜中に目を覚ましてトイレに行った。
I woke up in the middle of the night and went to the bathroom.

# 夜間にトイレへ行く回数を減らす
lessen the need to urinate at night

そんなフレーズで済むところをnocturnal bladderというのはさすがboston legalの脚本ですね。

ところでノクターンのnocturnalですが

nocturnal (1485)
nocturnus "belonging to the night,"
from nox (gen. noctis) "night," cognate with O.E. neaht (see night)
+ -urnus, suffix forming adjectives of time.
Nocturnal emission "involuntary ejaculation during sleep" first recorded 1821.
http://www.etymonline.com/index.php?term=nocturnal

今回引用したセリフを発言したAlanのキャラクターや対話の相手がDennyである背景まで考えると、nocturnal bladderは、involuntary ejaculation during sleepを意識した上でのセリフとなっているのでは、というのは深読みではないかもしれません。

///

ノクターン(nocturne)といえばショパン、ショパンといえばノクターンで、太田胃散のCMでおなじみの曲はプレリュードの7番ですが、ショパンのノクターン(nocturne)は同根のnocturnから来ているわけですね。通にいわせるとアシュケナージは好き嫌いが多いらしいのですが・・・

ショパン:夜想曲全集ショパン:夜想曲全集
(1995/10/01)
アシュケナージ(ウラジミール)

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この「nocturn」の言葉の背景を調べてみるとかなり奥深い世界が広がっていました・・・
この「nocturn」の言葉の背景を調べてみるとかなり奥深い世界が広がっていました。

Officeの語源ともなった教会の聖務日課(Officium)は
(カトリック)、時間ごとに祈りをするよう規律するわけですが、聖務日課はどの時課であっても基本的に、祈りと朗読、それに詩編の朗唱で構成されています。
 
1. 「朝課/宵課 Matutinum(夜の祈り)」
2. 「賛課 Laudes(朝の祈り)」
3. 「1時課 Prima」
4. 「3時課 Tertia」
5. 「6時課 Sexta」
6. 「9時課 Nona(小時課)」
7. 「挽課/晩課  Vespers(夕べの祈り)」
8. 「終課 Completorium(1日の最後の祈り)」

朝課は朝といっても真夜中(おそらく3時頃)に行われ、他に比べて朗読、詩編唱の規模が大きくなります。詩編を歌う際にはそれを単体で歌うのではなく、その前後にアンティフォナと呼ばれる短い歌が付きました。アンティフォナは日本語では「反復句」と呼ばれ、歌われている詩編に対する内容補足のようなものです。このアンティフォナがノクターンの前身のようです。

前身といいましてもアンティフォナをノクターンと称するようになったわけではなく、1812年、アイルランド生まれのイギリス人作曲家John Field (クレメンティの門弟)が、自身のピアノ小曲に「ノクターン nocturne 」と名付けてから、しだいにフランス語<ノクテュルヌ「夜の、夜に出歩く」>のもつ意味合いを強く想起させるようになり、「夜の祈り」とノクターンーnocturneが結びつき、ノクターンと言う語が正式な宗教用語でないこともあり、夜の祈りの前のアンティフォナ的なメロディーの奉納をノクターンと呼ぶようになったようです。

ちなみにミサは一般的に賛課と1時課の間に行われます。
また中世以降、8つある時課の中で、とりわけ晩課のウエイトがどんどん大きくなってきました。

(以上については以下を参照しました)
http://2style.net/misa/kogaku/missa2.html
http://www.algolab.co.jp/~lum/music/relmusic3.html
http://imhere8128.seesaa.net/article/109753582.html
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コメント
この記事へのコメント
うろ覚えなんですが、夜恐症で夢遊したAlanにDennyが引っ張られてベッドから落ちてましたよね? お互い紐を引っ張り合うシーンなんて演技に見えないくらい二人とも真剣で、笑っちゃいました。
そういえば、FOXチャンネルではボストン・リーガルの吹き替え放送がないですね。
wouldn’t be inconvenienced by my nocturnal bladder.なんて吹き替えでどうなるでしょうね。日本語で聞いてみたい気もします。
2009/04/10(金) 22:57 | URL | そこそっこ #-[ 編集]
> うろ覚えなんですが、夜恐症で夢遊したAlanにDennyが引っ張られてベッドから落ちてましたよね? お互い紐を引っ張り合うシーンなんて演技に見えないくらい二人とも真剣で、笑っちゃいました。
> そういえば、FOXチャンネルではボストン・リーガルの吹き替え放送がないですね。
> wouldn’t be inconvenienced by my nocturnal bladder.なんて吹き替えでどうなるでしょうね。日本語で聞いてみたい気もします。

そこそっこ さん、

ははは、ほんとですね。吹き替えだとどう訳されてたんでしょうね。
「夜行性の膀胱」なんて文字だから理解できるのであって、間違っても口にはしないですものね。放送では「トイレのたびに煩わせずに済む」とさらりと訳されてたんです。ご指摘のとおり "wouldn’t be inconvenienced by my nocturnal bladder" はなんとも言えない雰囲気を醸している表現だけに(考え過ぎ!?)、ひとくせ感じさせる日本語にしてみたいですね。わたしも少し考えてみます!。

2009/04/10(金) 23:39 | URL | Lalalan Shore #-[ 編集]
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