FoxのドラマBoston Legalのしゃれた会話を題材に、英会話を学びたいと思います。

■ブログ管理人よりご挨拶申し上げます■

当ブログを読んでくださりありがとうございます。当ブログを管理しているLalalanと申します。よろしくお願い致します。

  • ブログをはじめて2年と3ヶ月、ブログにいただいた「拍手」の累計が200を越えました。
  • 当初は自分自身の整理を目的に記事をアップしていましたが、最近ではすっかり読み手の存在を意識しながらアップしています。
  • 今後とも牛歩で進む所存ですが、よろしく「拍手」「コメント」のほどお願い申し上げます。
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    → 英会話教材としてのBoston Legal      → Boston Legal概論


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Let's help people suffered from the disaters Think Daily


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第二十一話 Word Saladで気が滅入っていたせいもあり、ついDennyに声を荒げてしまったAlanは、Dennyとの関係を修復しようとDennyに心根を打ち明けています。Alanは、弁護士として言葉を自在に操れないために事務所にいられなくなるのではないかという危機意識を吐露しますが、Dennyはいまひとつピンと来ないようです。

Denny Crane:
Since when have you been afraid of losing your job? You relish the idea of being able to walk at the drop of hat. Hell, you threaten to.

いつから君は仕事を失うと心配しているんだ?君は出て行きたくなれば予告なく実際に味わえるじゃないか。なんとまあ、そうやって脅してきたじゃないか。

Alan Shore: I guess I just don’t feel that freedom anymore.

思うに、単にその自由を感じられなくなったんです。

# at the drop of a hat
1. 合図一つで、早速、すぐさま
2. 〔ちょっとした機会があると〕ためらわずに、待ってましたと言わんばかりに
・He lies at the drop of a hat. : 彼はすぐうそをつきます。
(英辞郎)
This phrase probably alludes to signaling the start of a race or other contest by dropping a hat. [Late 1800s]
http://idioms.yourdictionary.com/at-the-drop-of-a-hat

From the customary starting of competitions by making a sweeping downward motion with a cap.
http://en.wiktionary.org/wiki/at_the_drop_of_a_hat

英語ではHatを使ったイディオムを多く見かけます。
http://idioms.thefreedictionary.com/hat

日本語では帽子(その他被り物)を使った慣用句はあまり見かけません。文化の違いですね、かともおもいますが、日本では「帽子」は洋装の導入以降なので歴史がないのでしょうか。ところが、「帽子」は勿論のこと「鉢巻」「頭巾」はおろか「傘」「笠」とか「ほっかむり」「冠」等の慣用句成句がすぐに浮かんでこないですから、習慣としての被り物はあっても、文化としての被り物は歴史的にないということでしょうか。

思うに、帽子を生活用具の一部としてさまざまな場面で使う西洋と、帽子を儀式的に使用したり身体内外を象徴させる被り物として使う日本との違いのような気がします。日本でも夏の農作業という労働の場面で使用する麦わら帽子なんかは「麦藁帽子は冬のうちに買っておけ」などといういいまわしがある点は、生活で使い込まれて初めて諺が誕生する素地となる証左かもしれません。

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第二十一話 
Word Saladの症状により自身の人間性の崩壊の危機をも感じていたAlanは、苛立ちからDennyに声を荒げてしまいました。Dennyは、Alanは友人として自分を理解してくれている(empathize)のではなく、BSEの症状に悩む自分に同情をしている(sympathize)だけだ、と感じてしまい、二人の仲に亀裂が生じてしまいました。AlanはDennyとの関係を修復しようとDennyに話しかけます。

Alan Shore:
I have always empathized with your mad cow. In a seismic shift of character, I was momentarily thinking only of myself. As I said, Denny, words are my friends. To think that I might suddenly…

私はいつもあなたの狂牛病を理解していました。自分の性格が劇的に変化してゆくなかで、私は知らない間に自分のことしか頭になかったんです。前に言ったように、Denny、言葉は私の友なんです。そう思っていたら急に・・・

Denny Crane:
Why are you so anxious? Here, of all places, where people only rubbed you the right way.

なぜ君はそんなに心配しているんだ?ここでは、どこでも、人々は君を喜ばせるためだけにいるんだぞ。

Alan Shore: Work. I’m nervous about work.

仕事ですよ。私は仕事のことで神経質になってるんです。

Denny Crane: Why?

なんでだ?

Alan Shore:
Denny, they could walk through my door at any given day and just fire me. I’ve offended everybody there is to offend. I was hoping to at least ingratiate myself with Shirley, sexually, but she rebuffs me.

Denny、彼らは私の扉をくぐって通り過ぎ、いつでも私を捨てられるんです。私は攻撃すべき相手はことごとく攻撃してきました。私はただShirleyに取り入りたかったんですけど、性的にですけどね、彼女は私を跳ね除けました。

拙訳は語順等を意図的に原文に沿わせて堅い日本語にしていますが、英語のほうは堅い日本語でないと駄目なんじゃないかと思うくらいに格調の高い台詞です。使われている言葉や言い回しも以前の会話をベースにしているのでこの場面だけでは会話の面白みが半減してしまうのですが(上記リンクの過去記事をご参照ください)、以前の或いは相手の言葉を踏まえて会話するのは、会話の基本の基本ですよね。

会話の中に出てきたイディオムを二つ。

rubbed you the right way

rub someone the right way
(人)を喜ばせる、なだめる
表現パターンrub someone (up) the right way
(英辞郎)

ingratiate myself with

ingratiate oneself with
(人)のご機嫌を取る
(英辞郎)

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Rub You the Right WayRub You the Right Way
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不明

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第二十一話 最終弁論

不眠不休でビデオゲームをして死亡した15歳の息子Wesley Beller の母親は、中毒性を有するゲームを開発したゲーム会社を訴えますが、被告のゲーム会社を弁護するBrad Chaseは、原告の母親の訴えは本当の中毒に苦しみ立ち直ろうとする患者(例えば麻薬患者)に失礼極まりないと一蹴します。

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アメリカはいわずと知れた訴訟社会で、故に発生する理不尽な訴訟もあります。記憶に新しいところではトヨタ社のリコールに便乗した訴訟の嵐、有名な逸話ではメタボをファストフードチェインの責任とする訴訟、ファストフード店のコーヒーが熱くてやけどしたから起こした訴訟、癌患者がタバコ会社を訴える訴訟等々、訴訟がビジネスの種や話題づくりのようになっている産業背景もあり、日本人は耳を疑ってしまうような訴訟もあります。

福島原発の放射能は地球の裏側でも観測されているそうですから、近い将来に、東京電力と日本政府の拙速な原発事故対策で米国での安寧な市民生活が脅かされたとして東京電力や日本政府が米国の裁判所で訴訟の対象となる日が来るかもしれません。
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さて、Bradの弁論はかようなある意味原告側の無謀な態度が生んだ凄惨な結果に対して起こされた無茶苦茶な訴訟(ただし原告側は大真面目)の一つといえそうです。そんな無茶振り訴訟に対してはどう立ち向かえばいいのか、この最終弁論はひとつの答えを示しています。すなわち、無謀ではない真摯な態度から生まれた真に凄惨な結果との比較を以って、当該結果の相対的な過失ぶりを浮き立たせるのです。

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ではもし福島原発にからんで東京電力や日本政府が米国の裁判所で訴訟の対象となったときにこのBrad式論法が通用するのか?残念ながら難しそうです。なぜなら相手方は一方的に被害を被っているだけで、原告側に過失が存在していないからです。


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相手方に過失の存在している無茶な訴訟に対応するBradの論旨展開は、典型的な起承転結の構成をとっています。

起:[導入:後段の論旨展開のための前置き]
Bradの作戦として、本訴訟に対して弁護士でありながらも個人的に見解する、と断りを入れます。

Your Honor, I know I’m supposed to be a dispassionate advocate for my client’s position, but I have to tell you that this case, it just makes me mad.

承:[前置きした理由としての事例:個人的に知っている凄惨な事情との比較]
ゲーム・電話・テレビなどいろいろな中毒があるといっても、生死にかかわる例えば覚せい剤(crystal meth)中毒なんかとは一緒にできるものではない。もし覚せい剤中毒がビデオゲーム中毒に変えられるなら、覚せい剤中毒患者はすぐにでも変わる。

You see, I know someone who is addicted to crystal meth. This is a lethal drug. It would have killed her if she hadn’t stopped using it. So when I hear people talk about being addicted to their blackberry, soap operas, video games, believe me, if anyone who’s addicted to crystal meth could suddenly wave a magic wand and be addicted to video games instead, they would do it in a heartbeat.

転:[訴訟の根拠を拡大解釈する理屈へのけん制]
原告が主張するようにゲームはたしかにドーパミンを発生させる効果を有しているが、ドーパミンは人が楽しいと感じる瞬間にはいつもあふれ出ていて、例えばアインシュタインは相対性理論を考えているときにおそらくドーパミンに溺れていたという事例を引く。

Now, you heard testimony that playing this game raises your dopamine level, we don’t deny that. But the fact is, anything you enjoy doing raises your dopamine level, sports, chocolate, exercise, sex, on and on and on. When Einstein was developing his theory of relativity I’m sure that his dopamine level was through the roof!

結:[ゲームと死亡の因果関係の立証の難しさ]
熱中状態と中毒の境界は線引きが難しく、制御できない熱中を論拠に訴訟を起こしているのであれば、中毒(特に中毒と真剣に戦う患者)に対する冒涜に相当すると両断し、ゲーム開発と死亡の因果関係を否定する。

But where do we draw the line between addition and passion? The fact is this case is an insult to anyone who has a real addiction to a harmful substance. Now, we are all said that Wesley Beller is dead, but Alcove Games did not cause his death.

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東京電力や日本政府が米国の裁判所で訴訟の対象となったらどのように弁護するのか、敗訴して多額の賠償金を支払ったら日本の財政はさらに悪化しそうです。うーむ、考えすぎかな?。

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