FoxのドラマBoston Legalのしゃれた会話を題材に、英会話を学びたいと思います。

■ブログ管理人よりご挨拶申し上げます■

当ブログを読んでくださりありがとうございます。当ブログを管理しているLalalanと申します。よろしくお願い致します。

  • ブログをはじめて2年と3ヶ月、ブログにいただいた「拍手」の累計が200を越えました。
  • 当初は自分自身の整理を目的に記事をアップしていましたが、最近ではすっかり読み手の存在を意識しながらアップしています。
  • 今後とも牛歩で進む所存ですが、よろしく「拍手」「コメント」のほどお願い申し上げます。
    また、「日本ブログ村・英語ブログ」も是非覗いてみてください。

    → 英会話教材としてのBoston Legal      → Boston Legal概論


日本赤十字社への義援金(Google チェックアウト) Google Crisis Response

Let's help people suffered from the disaters Think Daily


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


第十九話 Alanは、政府によるイラク戦争等の暴挙に抵抗して納税を拒否したMelissaを弁護していますが、最終弁論を控える状況でもMelissaの行為は不法行為としか考えられず、どうしていいものか悩んでいます。MelissaがAlanに恋心を抱いている様子はAlanもなんとなく感じていて、Melissaの魅力を認めるAlanは、とはいえ自分とは別世界にいるMelissaへの対処にも併せて悩み、Dennyに胸の内を明かします。

Alan Shore:
It’s about civil disobedience. It’s about anarchy. The girl. I have a completely inexplicable, unwarranted, small, but embarrassing crush on the girl. She’s fruity chewing gum, shopping malls and sexy sweatpants and… Whereas, I’m… not. I have no intension of acting on it, nor do I regard it as anything more than a moments passing fancy.

これは「市民的不服従」の問題です。アナーキーの問題です。あの娘には、とても説明しにくいのだけれど、認めたくない、小さいけどわずらわしくもあるときめきを感じます。彼女は甘いフルーツのチューインガムで、華やかなショッピングモールで、セクシーなスェットパンツです、でも僕はといえば、そうじゃない。この弁護で彼女の機を引こうとは思わないし、僕自身も一時の心の迷いかと思うんですよ。

19話のエピソード及び脚本は、Henry David Thoreauのcivil disobedience「市民的不服従」の考え方に大きく負っていると考えられます。Civil disobedienceは現在日本で放送中のSeason 5 第二話でも登場しました。Shirleyの17歳の孫娘が選挙権を求めて裁判を起こすエピソードで、

Civil disobedience. Pure and simple. It’s what started this country and one might look at me as a hero.
市民的不服従はこの国ではヒーローだわ

と訳されていました。

市民的不服従
Henry David Thoreauは1848年に行ったConcord Lyceumでの講演"The Rights and Duties of the Individual in relation to Government."を土台に、米墨戦争で奴隷を排出するアメリカの帝国主義ぶりに憤慨し、1949年に論文"Resistance to Civil Government"を執筆し、市民個人(civil)と政府の関係として、服従(/屈服)しない状態(Disobedience)を説きました。論旨を大雑把に表現するなら、政府を機械に喩えたときに、機械が暴走したならば市民は機械に対し断固とした態度で臨まないといけない、政府への支持を止め、たとえ投獄されても納税しない、これは”peaceable revolution”とでも表現できる行為ではないか、となりますでしょうか。

Henry David Thoreau ‘Civil Disobedience’, (originally titled "Resistance to Civil Government"), 1849
  • It argues that people should not permit governments to overrule or atrophy their consciences, and that people have a duty to avoid allowing such acquiescence to enable the government to make them the agents of injustice.
  • The driving idea behind the essay is that citizens are morally responsible for their support of aggressors, even when such support is required by law.

Thoreauは実際に戦争で奴隷を容認する米国政府に対峙すべく人頭税の支払いを拒否し投獄されましたが、獄中では外にいる人たちよりも自由を感じていたといいます。Thoreauに言わせると、法律だからといって暴走する政府に従うことは、従順な機械よりもたちが悪いということになります。また民主主義は必ずしも暴走する政府に対する最適な対抗手段足りえません、政府による個人の尊厳の認識こそが要諦とります。

以上、以下を参照
/ / /

日本ではHenry David Thoreauは環境活動の先駆者としての認知度が高いようで、多くの支持者にこの作品が引かれています。

森の生活 (講談社学術文庫)森の生活 (講談社学術文庫)
(1991/03/05)
D・ヘンリー・ソロ-

商品詳細を見る

その他、↓ Alanの台詞の中の単語でWord Powerを!

[Civil disobedience]の続きを読む
スポンサーサイト


第十九話 夜にいらいらしながら運転していて車を止められたDeniseは、紳士な警察官Scott Warnerに一目ぼれして熱い一夜を過ごし、翌朝に相手の警察官から携帯に電話を受けます。よく聞いてみると、なんと留置所から電話をかけていて、弁護してほしいというのです。留置所で事情を聞いてみると、なんと男は警察官になりすまして取り締まり等の行為に及んでいたらしいのです。

Scott Warner:
All I do is warn people. I just wanna help keep the public safe and law abiding.
私は皆に注意しただけだ。ただ公共の場を安全かつ遵法に保っていたかっただけ。

Denise Bauer:
So you’re like a hall monitor for the world?
つまりあなたは世界の風紀委員てわけ?

hall monitorは米国に特有の存在のようですが、似たような存在はどこの文化圏にもある感じで、日本で言えばクラスの「風紀委員」といったところでしょうか?Wikiの説明を引きますと、

The concept of a “hall pass”/”hall pass” have entered into popular culture in the US, and is frequently used as plot device or script elements in children's entertainment. In this context, “hall pass”/”hall pass” are frequently portrayed as being similar to police officers or security guards, and their requests to see students hall passes are commonly used as allegory to requests for ID by the police.
http://en.wikipedia.org/wiki/Hall_monitor
http://en.wikipedia.org/wiki/Hall_pass

どうやら風紀委員的な存在は洋の東西を問わずその警察的な存在についてはドラマになりやすいらしく、アメリカでも多くの物語が編まれてきたようです。



///


第十九話 Melissaは国に税金を納めず逮捕されましたが、国を相手取った裁判の証言で、なぜ税金を払わないのか、3つの理由を挙げます。いずれも税金と関係ないと考えられる理由ですが、まあよしとして3つの理由を見てみます。

1. 大量破壊兵器について嘘をついたから。
The whole weapons of mass destruction thing; maybe we lied, maybe we made a mistake, but either way, as goofs go, to start a war? If the government had said, “We need to do anything to get rid of Saddam.” I would have said, “Let’s roll”, and if we had apologized after making such a humongous gaff with the whole weapons thingy, I’m sure I could have accepted that too, but instead we were so arrogant.

2. 軍による捕虜に対する非人道的な拷問とその隠蔽
Torture. Our military tortured prisoners. Aren’t we supposed to be the country that stands for human rights, I mean, doesn’t it make you wanna hide?

3. 政府による民間人の活動に対する監視(スパイ)
Spying. Do we spy on our own citizens now? All this to fight terrorists because they’re a threat to freedom as we know it? I mean, talk about burning down the barn to kill the rats!

9.11を経てイラク戦争へ突入したアメリカでは、Bush率いる共和党が戦争のどさくさに紛れていろんな政策を実行に移していた時期で、ふと気がつくとアメリカ人の日常生活には、Melissaの指摘にあるような恐ろしいことが、身近なところで頻発していました。

オバマ大統領就任前にアメリカを疲弊させた共和党政治の有り様を表現すると、上記3の政府による民間人の活動に対する監視のみならず政治の在り方そのものを、

Burning down the barn to kill the rats

と記述できる、皮肉たっぷり表現といったところでしょうか。

政治が暴走し国民の声が消されるなか、Boston Legalはドラマとして出来る範囲において政治を糾弾する社会的責任を果たさんとし、アメリカの暗部をブラックにデフォルメした脚本を提供した、との印象を上記Melissaの台詞に感じるのは私だけでしょうか。或いはそんな政府に税金は払いたくない、という市民の声をドラマの脚本で代弁しているのかもしれません。

さて、3番目のスパイの箇所に登場したTo burn a barn to kill the ratsは、納屋のネズミに悩む男が、納屋をまるまる焼いてネズミを退治しようとしたところ、ネズミはまんまと逃げ、男は飢えてしまった、というオランダの農夫の教訓めいた寓話に起源を有するようです。

オランダ農夫の故事から派生した言葉がBarnburnerです。

Barnburner: A radical, zealot, or extremist;
The term, which dates from 1841, comes from the older phrase, burn a barn to kill the rats, in use since 1807.

Just like exterminating all banks and corporations, to root out the abuses connected therewith.
(New York Tríbune, 1848)

ちなみに上記サイトでは、Zealousness を有する人物の描写表現としてbarnburner のほかに、eager beaver, gung ho, hellbent, whirling dervishをあげています。
Barn Burning (Tale Blazers)Barn Burning (Tale Blazers)
(1979/09)
William Faulkner
商品詳細を見る
螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)
(1987/09/25)
村上 春樹
商品詳細を見る
Barnburnerから連想する小説はどっちですか?
[Burning down the barn to kill the rats ]の続きを読む


第十九話 Deniseは離婚後、彼氏のいない生活で仕事にも忙殺され、Shirleyに紹介された男性は下品で付き合いきれず、欲求不満気味の生活を送っていました。Deniseは仕事帰りの車の運転にも集中できず、警官に車を止められます。事情を話すDeniseを警官は見逃しますが、その縁で二人は熱い夜を過ごし、翌朝Deniseはすっきり顔で意気揚々と出勤し、夜の出来事をShirleyに打ち明けます。

Denise Bauer:

I met someone else, and the night took a whole other twist. He’s a police officer and a real gentleman...
出会いがあったの、で、その夜は想定外の展開だったの。彼は警察官で本物の紳士だわ。

Whole other twist
はよく見かける表現ですが、辞書では見つけられない表現です。通常はadd/put/give/throw等の動詞の後に続き、on/to/in/intoを伴ってitで結びます。つまり以下のような構成です。

… add/put/give/throw “whole other twist” on/to/in/into it…

しかし会話例のように名詞的な目的語のように使われる場合も多く、極端な例では、this is a whole other twistのような場合もあります。

例えば;

"This is fun," said Matoska, who played with country music superstar Tracy Byrd from 1992 to 2005 before moving to Little Rock. "This is a whole other twist on the steel guitar. It's cool. It's a brand-new chapter instead of the crying steel guitar."
http://sync.arkansasonline.com/news/2009/may/19/hoping-chart-topper/

辞書で見つけられないので、まず
Twistの意味を確認してみると、ねじる[ひねる・よじる・回す]といいたニュアンスの意味に混じって、しっくり文脈に沿った訳にはまりそうな意味がありました。

twist
【名】
〔話や出来事の〕思わぬ[意外な]展開[発展]
(英辞郎)

8. An unexpected change in a process or a departure from a pattern, often producing a distortion or perversion:
http://www.thefreedictionary.com/twist

Twist
の意味を知った上でwhole other twistの訳語を考えるにあたっては、実際に使用されている例文を数多く当たってみるべきでしょう。

例えば、ロックバンドSly and the Family Stoneの生成と発展に関する文章での用例。
What made it so different was the fact that a bass player―the fonkiest bass player in the world―was the leading force of the group. And I don’t think that had ever happened before. That put a whole other twist on the band’s direction, because the thunder was out in front.
http://www.slystonebook.com/index.php?option=com_content&view=article&id=381:august-8-2010-interview-with-patryce-choclet-banks-of-gcs&catid=49:news&Itemid=92

癌の術後にリンパシステムの障害に起因する副作用的事象に関する体験者の文章での用例。
My breast cancer survival rate was 85-95%. But this put a whole other twist on it.
http://well.blogs.nytimes.com/2008/04/30/after-cancer-hope-for-easing-devastating-side-effect/

自己の考え方、価値観の形成が人生に与える影響に関する考察での用例。
Having this knowledge of creating life through your thoughts puts a whole other twist on life.
http://www.theintentionexperiment.com/the-uncoolest-guy-in-the-room.htm

つまるところ
whole other twistは、何かのあと起こるいろんなこと(twist)のうち、全ての思いもよらないもの(=whole other)といったニュアンスの言葉です。とりあえず「予想外の展開」とでも訳しておこうかと思いますが、より適切な訳や表現があればご連絡ください。

・・・
ちょっとタイプの違う「予想外」ですが、whole other twistを使って表現できる対象かもしれません。


ピリ辛!☆キムチ梅☆予想外の食べやすさ!ピリ辛!☆キムチ梅☆予想外の食べやすさ!
()
うめ海鮮

商品詳細を見る


第十九話 税金を支払わずに逮捕されたMelissaは、国を相手に裁判を続ける姿勢を示します。AlanもMelissaにおされて裁判の準備はできているなどと法廷で発言しましたが、Alanは裁判が始まったら冒頭で和解取引を持ち出そうと考 えています。しかしMelissaは徹底抗戦の構えを見せ、Alanに裁判を続けようと主張します。 AlanはMelisaに訴訟のリスクを確認します。

Alan Shore:

At the risk of having your day in prison?
監獄で過ごすかもしれないリスクを承知のうえで?

Melissa Hughes:
You wanna bone me up?
なにか事前に勉強しておくことはない?

bone up:懸命に勉強する、詰め込み勉強をする

【語源】19世紀半ばのアメリカの学生のスラングで、イギリスの安価な古典のテキスト"Bohn's Classical Library"から作られたとする説がある。
  • We have to bone up on Internet technology.
    : インターネットの技術を一生懸命に勉強しなければならない。
  • After two weeks of boning up on his new job plan, he was sent to the field test.
    : 彼は2週間新しい仕事計画書を頭にたたき込んだ後、実地テストに出された。
  • go back to college to bone up on:~を勉強し直すために大学に戻る
  • read a couple of newspapers to bone up:情報を仕入れるために新聞を二部ほど読む
(英辞郎)

上記英辞郎の説明で十分なような気もしますが、念のため英語の語源サイトで確認すると、同様な説明を認めました。
1880s student slang, probably from "Bohn's Classical Library," a popular series in higher education published by German-born Eng. publisher Henry George Bohn (1796–1884) as part of a broad series of "libraries" he issued from 1846, totaling 766 volumes, continued after 1864 by G. Bell & Sons.
http://www.etymonline.com/index.php?search=bone&searchmode=none

しかし一方で、"Bohn's Classical Library" が語源なら”bone up”に昇華する前に”bohn up”という表現が存在すべきであるはずだが、かかる表現は存在しないことから、”bone up” は、そのむかし皮を磨くときに骨を使ったことから、転じて知識を磨くことに使われる表現となった、という説もあり、"Bohn's Classical Library" 起源を眉唾に扱う説もあります。
http://www.phrases.org.uk/meanings/70800.html

///

骨粗鬆症についてBone Up!


第十九話 納税を無視して国からの督促状に「Stick it」とポストイットのメモを貼り付けて返送し、怒った国に逮捕されたMelissa Hughesは国を訴えています。Melissaを弁護するAlanは、国が指摘する「Stick it」のメッセージについて、自分の備忘録としてStick itをメモしただけだと説明します。早口でまくし立てる一連の検察側・弁護側やりとりを聞いた判事は、なんとふざけたことかと激憤します。

Judge Robert Sanders:
What is this jibber-jabber? I don’t like jibber-jabber in my courtroom.
My courtroom is a temple of decorum, and I do not tolerate jibber-jabber.

何なんだこれまたペチャクチャと?わしは法廷でのペチャクチャは好かん。
わしの法廷は品格ある神殿で、わしはペチャクチャを許さん。

Wikiによればjibber-jabberには二つの説明があります。
  • Jibber Jabber, a Canadian children's television series
  • "Jibber jabber", a catchphrase used by Mr. T


日本人にはわからない解説ですね。カナダのTV番組など知りませんし、Mr. Tも知りません。

Boston Legalは判事役の俳優さんを数人固定していて、Robert Sanders判事もその後のシーズンを通して登場するなかなか味のある判事です。"Jibber jabber"という強烈な印象を残す音のフレーズは、本エピソードが初登場と記憶していますが、Robert Sanders判事の登場するときは(登場するときのみ)よく使われるフレーズです。

Wikiにも紹介されているくらいですから、"Jibber jabber"は米国では有名なフレーズと考えてよさそうです。

jibber-jabber
【名】〈米俗〉〔訳の分からない〕早口のおしゃべり
【自動】〈米俗〉〔訳の分からないことを〕ペチャクチャとまくし立てる[話し続ける]

(英辞郎)

"Jibber" はShakespeare ("gibber"とも綴られていたそうです)にも登場した言葉だそうで、jabberも1499年にはあった言葉らしいですから、構成している2音の語はいずれも古くからある言葉のようで、いつの頃からか言葉の音遊びが好きな英語人が二つを重ねて使用し始めたらしく、1751年の英仏辞典、1922年にはOEDにjibber-jabberとして掲載されたそうです。
http://www.phrases.org.uk/bulletin_board/61/messages/87.html

Boston Legalでは、詭弁や仕様もない論理展開でまくし立てる弁論について、第二話ではMockery或いはcontemptといった言葉で形容され非難されていました。MockeryはBoston Legalの脚本には頻繁に使用されています。

///

本家本元(!?)の Mr. T によるJibber Jabberです。



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。