FoxのドラマBoston Legalのしゃれた会話を題材に、英会話を学びたいと思います。

■ブログ管理人よりご挨拶申し上げます■

当ブログを読んでくださりありがとうございます。当ブログを管理しているLalalanと申します。よろしくお願い致します。

  • ブログをはじめて2年と3ヶ月、ブログにいただいた「拍手」の累計が200を越えました。
  • 当初は自分自身の整理を目的に記事をアップしていましたが、最近ではすっかり読み手の存在を意識しながらアップしています。
  • 今後とも牛歩で進む所存ですが、よろしく「拍手」「コメント」のほどお願い申し上げます。
    また、「日本ブログ村・英語ブログ」も是非覗いてみてください。

    → 英会話教材としてのBoston Legal      → Boston Legal概論


日本赤十字社への義援金(Google チェックアウト) Google Crisis Response

Let's help people suffered from the disaters Think Daily


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第十六話 バーで、両親に感謝を捧げる若い女性シンガーの歌に動揺していたPaulは、案の定、自分の娘との間に確執を抱えていました。父親に嘘をついてせびり出したお金で麻薬を買っていた麻薬中毒の娘が矯正施設から逃げ出したのを機に勘当状態で、もう7年になっていたというのです。

PaulがShirleyに娘と会わなくなった背景を語ります。

She’d feign problems with rent, her health, credit card debt. She’d invent all kinds of crisis to impel me to write a check, the proceeds of which would always go to feed her drug habit. The last straw, I got her in a program, an exclusive one, I told her if she left she was cut off.

そんなPaulにShirleyは会いに行くよう勧めます。

Shirley Schmidt:
You should go see her. Let’s list all the reason not to and put them under column A.
彼女に会いに行くべきよ。行かない理由をリストにして、全てコラムAに入れてみましょう。
放送訳)どんなにイヤでも会いに行くべきよ

Paul Lewiston:
And column B?  
するとコラムBは?
放送訳)何故だ?

Shirley Schmidt:
She’s your daughter.  
彼女はあなたの娘だっていうこと。
放送訳)親子だから。

いまさらながらの一般論で恐縮ですが、「情報の格納」は、情報処理や分類学の基本となる行為ですが、格納先の所在を認識する手段にはしばしば「行(raw)」と「列(column)」で構成される座標を用います。通常は一つの列(column)内には分類上の性質を同じくする情報を格納し、情報の整理に役立て、データベースとして活用する際には列内の情報を一つのデータ系列として扱います。

Shirleyは何やら煮え切らないPaulに、まず冷静に現状を把握させ、行動に移させようと試みているわけで、まずは娘に会わない理由をコラムAに羅列し、Paulの思考を誘い出します。まんまとPaulはコラムBについて会話を返してきて、コラムAの情報から隣のコラムBに「自分の娘でしょ」という認識を埋めさせています。

放送訳はまさかそういったことを逐次説明するわけはなく、テンポの良い会話を時間内に消化しきれないので、紹介したような思い切った訳になっていますが、会話にコラムA・コラムBという表現を登場させるとはなかなかなかなかオモシロい表現と思います。全ての人に通じる会話かどうかというと怪しい気もしますが、少なくともShirleyとPaulの間ではColumnに関する共通の認識があり、会話が成立しているようです。

///

新聞や雑誌の「コラム」は、情報格納先としてのcolumnに語源があるというのも何となく納得できますね。

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第十六話 プライベートでそれぞれに悩みを抱えるShirleyとPaulはバーで若い女性シンガーのライブを聴きながらグラスを傾けていますが、娘のことで悩んでいるPaulは、歌詞の内容が感情の奥底を刺激したらしく、動揺してしまいます。大丈夫かと尋ねるShirleyにPaulが答えます。

I’m just a sap when it comes to sentimental songs I guess. If she sings, ‘You light up my life’ I’ll be on the floor.

どうもだめなんだ、センチメンタルな歌は、どうやら。もし彼女が‘You light up my life’でも唄おうものなら私は床にひれ伏すよ。

I’m just a sap…というのは辞書で解説される表現でこそないものの、よく見る表現です。特にFacebookやTwitterといった表現系のツールでよく目にします。人によってなんとなく使い方が違うようなので一定の訳を当てはめにくいのですが、sapを辞書で確認しますと、

Sap 1:4. (Slang) a gullible or foolish person
Sap 2:2. (tr) to weaken
http://www.thefreedictionary.com/sap

もともとは樹液とか活力とか言う意味の単語のsapにあるもう一つの意味、あほ、垂れ流す、といった意味が転じて、でも他人や事物に使うことはないようで、自分自身に対してダメだね、とか、情けない、俺ってダメな奴さ、を自嘲気味に表現するときに使用するようです。ときには「垂れ流す」を強調した様子でもらい泣きした、を表現する場合もあるようです。

「ダメ」系のsapとおぼしき用例です。

I'd do anything if I could have her back,
but I'm just a sap and it's not gonna happen now.

なんでもするよ、彼女を取り戻せるなら、
でもぼくはなさけなくて、いまは無理なんだ。
http://www.lovecms.com/music-mr-t-experience/music-love-is-dead.html

You Light Up My Lifeは、1977年にDebby Booneが歌った感動的なメロディーの名曲です。
感情の奥底を刺激される人も多いかもしれませんね。



第十六話 Shirley Schmidtの前夫Ivan Tiggsは、オフィスで本を探そうと身を屈めお尻を突き出した恰好のShirleyの背後立ち、Shirleyの動き(というかお尻)をじっと見つめています。そんなIvanの台詞で第十六話は始まります。

That is some fine ‘South of the border’ Schmidt.
(放送訳)すばらしいヒップだな。


この訳者泣かせのフレーズを放送では上記のとおり「すばらしいヒップだな」と状況訳していましたが(こう訳すほかないような気もします)、一体に‘South of the border’とはどういう意味なのでしょう。

“South of the border” は、若き日のFrank Sinatraの歌で、その歌詞をみると、歌詞を前提とした台詞であるとすれば、だいたい何が言いたいのか見当がつきます。

South of the border - down Mexico way
That’s where I fell in love, where the stars above - came out to play
And now as I wander - my thoughts ever stray
http://musico.jp/contents/words.aspx?id=r22WX9

つまりfell in loveした場所と言う意味を込めていると考えると筋が通るのですが、さて、‘South of the border’はどこにあるborderかといいますと、South CarolinaとNorth Carolinaの州境で、たとえばGoogle Mapで“South of the border”を検索するとどの辺りか凡その見当がつきます。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl&q=South%20of%20the%20border

メキシコへ通じる道路の要衝として1950年頃から道路沿いの休憩所として開拓された地域で、メキシコ国境よりはかなり内側な気もしますが、sombreroとponchoというメキシコ風の衣装をイメージしたPEDROというマスコットをキャラクターにし、メキシコ風の施設を中心に休憩所エリアを構成しています。
http://www.thesouthoftheborder.com/

IVANの台詞はこのシナトラの歌詞を踏まえているわけで、IVANのキャラクター設定やShirleyとの関係(Thats where I fell in love)とこれから展開されるストーリー (my thoughts ever stray)の内容を予感させます。

///

『国境の南、太陽の西』を英語版で読んでみようかしら。高校生の頃どっぷりはまって出る作品すべて読んでいた村上春樹さんの作品を読まなくなったのは、この作品からだったと思います。

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第十五話 あの手この手を使い倒して何とかMalissaを私立学校へ転入させたAlanでしたが(Alan Shoreの交渉術–)、当のMalissaは、周りとは異なる自分の身体的欠陥を誰よりも知っている故に、年頃の女の子でもあるわけですから、いざ学校の制服に袖を通すと不安に苛まれてしまいます。そんなMalissaにAlanは優しく「個性」について語ります。

Have you ever heard of a Greek philosopher named Epictetus? He was funny man with a certain flare for life.

ギリシャの哲学者Epictetusを知っているかな?彼は楽しい奴で、情熱あふれる人生を送りました。

A flare for life, with a certain flare for life
日本語にするのは難しいですが、とてもステキな表現ですね。しかしながら、歌詞であるとか、サイトのタイトルで使われるとか、日常から遊離した次元で使われる表現のようです。

Alanの話は続きます。

Epictetus compared people who “fit in” to the white threads of a toga. Indistinguishable. He wanted to be the purple thread. That small part, which is bright and makes all the rest appear graceful and beautiful. “Why then” he asked, “do you tell me to make myself like the many? And if I do, how shall I still be purple?”

Epictetusは、周りに溶け込んでいる人を、白いトガを着た人になぞらえました。違いがわかりません。彼は紫の服を着たいと思いました。小さな違いだけど、目立つうえに、周りを優雅で美しく際立たせます。「となるとなぜ」と彼は問いました、「あなたは私に私自身を皆と同じようにしろと言いうのですか?、もしそうしたら、どうやって私は紫を着たままでいられのでしょう?」

Toga, thread of toga
Togaは歴史の教科書や映画でよく見る古代ローマの服装で、ローマでは今もコスプレ・パーティーがあるようですが、以下のサイトでその格好や風俗を垣間みれます。
http://www.arsconvivialis.com/toga-party.htm

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Epictetusは、古代ギリシャの詩人にしてストア派の哲学者(Greek Stoic philosopher)で、自己の内面を現実的かつ徹底的に掘り下げる姿勢は、あのMarcus Aureliusにも影響を与えています。著作はないようですが、文字通りのStoicな考え方は多くの名言集にまとめられているようです(たとえば以下のサイト)。
http://sekihi.net/writer/444/proverb_abc/1.htm

「要するに、エピクテトスは『物事は捉えようでなんとでも考えられる。大事なのは自分の心。自分の心の及ばないものにあれこれ囚われるから混乱する。心そのものは自由なのに。』と言っているように思うなあ。」
という天井桟敷からの風景さんの指摘はEpictetus解釈に関して正鵠を射ていると思います。
http://doyoubi.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_a45f.html

Wikiを覗いてみると、Epictetusのエッセンスをあらわす言葉は、引用される機会も多い以下の言葉ではないかといいます。

We are disturbed not by events, but by the views which we take of them. 
(Wiki)

または

Men are disturbed, not by things, but by the principles and notions which they form concerning things.
(Wikiquote)

なるほど。

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第十五話 Dennyの命令で、DennyのフィアンセBevを弁護するBradは、Bevの前夫が飼い猫(=名前はBarry Manilowでいまは植物状態)に繋いでいる生命維持装置を外す決断を差し止めようとしています。民事の裁定を求め、判事の前にBev・前夫・双方の弁護士出席のもと、Bradは飼い猫Barry Manilowのポスターを掲げ、ちょっとした弁論を展開します。

Boston Legalのドラマの素晴らしいところの一つは、キャラクターの作り込みがしっかりしているところで、Bradのキャラクターは、 “Friggin' Shakespeare” の記事でも少し紹介しましたが、ドライでクールな軍隊上がりの堅物、でも女好き、といった設定で、小難しい単語やフレーズを早口でまくしたてます。

こてこての、典型的なストーリー展開の構成(導入、展開、論証、結論)になっています。

1. 導入–(仮説/問題提起/反語)
もっともらしいことを述べて相手の関心や同情を誘います。

I have to admit when I first took this case I thought it was just as silly as you do. I mean this couple broke up, they managed to divvy up the car and TV, why couldn’t they figure out what to do with the cat?

# divvy up【句動】分け合う、分配する
・ divvy up household duties 家事を分担する
・ divvy up the profits among ~間の利益を分け合う
・ divvy up the profits among the major players 主だった人々で利益を分配する

2.展開–(論証)
本件の特殊性・意味合い、差し止め請求の背景について強調します。

Because he get’s up. Unlike our cars and our TV’s, our pets, they transcend mere property.
・ Property that lives and breaths.
・ Property that loves us back unconditionally in an increasingly harsh and isolating world.
This is what Barry Manilow is and always has been to Beverly Bridge!

transcend【他動】
1. 〔限界などを〕超える、超越する
2. 〔~に〕勝る
3. 脱却する

3.主張–(論証への証拠付け)
なぜ差し止めを請求するのか、その背景や理由(Bevにとっての猫の存在の貴重さ)を述べ、相手の理解を求めます。not, never, を使って状況をリズム感よく説明してゆきます。

Now, Barry Manilow didn’t care how much makeup Beverly wore or whether her outfits were just a little bit too tight for someone her age.
・ She’s not sure if she’s just been insulted.
・ He never ostracized her when she got divorced.
・ Never demanded she get a job.
・ Never asked how she spent her money.
・ Never came home smelling like another woman.
・ And he never made Beverly his trophy!
Barry Manilow was simply there for Beverly. In fact Barry Manilow treated Beverly better than most of her husbands did.

4.結論

Now he may be very ill now, but there’s a slight chance that he can recover. Beverly is getting emotional. We need to hold on to that chance. Cause who among us here has the power to say that the spark of a soul is any less significant because it resides in the body of a pet?

///

ペットですからドラマで扱える問題でしたが、人間だったらさぞ重いドラマになっていたと考えられます。Season 4の第16話では、Shirleyの父親のTerminal Careを巡って、Alanが弁論を展開していました。

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第十五話 Alanの昔の同僚の娘Marissa Deaver (9歳)は、交通事故に会ってから神経に障害をきたし「笑う」という身体表現を持ち合わせず、学業成績や美術の才能にかかわらず、有名私立学校への転入を拒否されます。AlanはMarissaとの会話から彼女の能力を大いに評価し、何としても転入させたいというPhyllisの願いをかなえるべく私立学校にのりこみ、学校関係者を前にMarissaの転入許可を求めます。最初はなんとか相手を懐柔しようとしましたが失敗し(交渉術1)、次に法廷闘争を仄めかしましたが(交渉術2)、交渉は決裂。最後はAlanらしいやり方で決着をつけます。本件は解決したモノとすっかりたかをくくっていた校長のもとに突然、TVレポーターを伴ったAlanが現れます。

Alanの台詞を5つに分けてみました(6、7はおまけ)。1−5に進む過程は、ときにいやみたっぷりに引く姿勢も見せながら(姿勢だけで心は追い込み体勢)、相手を確実に追い込んでゆきます。

1.状況を飲み込めず唖然としている校長に、何が起こっているのか遠回しに説明し、校長に状況理解の間を与えます。

Well, the thing is it’s all my fault. I was so sure I was going to be victorious and persuade you to admit Marissa into your school. Total hubris on my part, I went and called Darcy Devictor, she does the human interest pieces over at the local ABC affiliate.

hubris 【名】思い上がり(arrogance)、不遜、傲慢、自信過剰

2.続いてあからさまに女性関係の話を持ち出し、相手に正攻法の話し合いは通じない相手という印象を与えます (いや、単に助平な道化を気取って相手をけむに巻こうとしているだけともいえます)。

We were briefly an item. Don’t let her perky on-air demeanor fool you she’s actually quite deviant in the bedroom.

item 【名】
1. 事項、項目、箇条、種目、品目、細目、演目
2. 〔新聞{しんぶん}などの〕記事
3. 〈俗〉ニュース[ゴシップ]の種
4. 〈俗〉アツアツの[ラブラブの・性的な関係を持つ]カップル
"So you guys are an item now?" "No, we're just friends."
「じゃああなたたち、今付き合ってるんだ?」「いや、ただの友達です」

3.遠回りしていろいろ喋って、とうとう真意を披露します。即ち、知り合いのTVレポーターをせしめ、天才少女のいる学校を全国ネットで紹介してMalissaの在学という既成事実を作り上げようという魂胆です。

Anyway. I figured this was exactly the kind of story that Darcy likes to... and this is the part that gets me excited... sink her teeth into. You know the little artist that can’t smile and the supportive school that loves her.

sink one's teeth into
~に深々とかみつく[食いつく]、~に打ち込む、~に没頭する、~に熱心[真剣]に取り組む、~に深入りする
・Fred is looking forward to getting [sinking] his teeth into this new project.
: フレッドは今回の新しいプロジェクトに取り組むのを楽しみにしている。

4.強引に押してばかりでは相手も食傷を起こすので、一旦引きます。というより、引いているようにいや見たらしく見せているだけで、完全なあてこすりで、相手に参った、と言わせる雰囲気を醸します。

I always like showing off in front of an ex-girlfriend, but wouldn’t you know it, I got excited and jumped the gun.

show off 見せびらかす、誇示する

jump the gun フライングする、早まったことをする
◆【直訳】競技で使うピストル(gun)の合図より早く飛び出す
・ I think you are jumping the gun with your offer to buy them out.
: それらを買収するというあなたの提案は、時期尚早だと思う。
・ I jumped the gun
: 早とちりしました。/軽はずみな事を言いました。

5.いやみたっぷりの最後通告です。

So! I’ll let you get back to work. I’m gonna go out and let her know that I was wrong and you were right and the school prevailed in it’s determination to discriminate against this little girl and her disability.

6.帰り際に追い打ちをかけます。

Oh! Do you happen to have any of Marissa’s drawings still? Darcy was dying to show them on air.

7.もうひとつ追い打ちをかけます。

Hey! This may be a way to salvage a story actually. You know? The little girl who can’t smile, her dream shattered by the exclusionary will of the inbred elite. Something like that!

inbred 【形】 生まれつきの、生得の、持ち前の、同系交配の

(上記、辞書の引用元は全て英辞郎です。)

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むかしはこんな本も出ていたんですね。

英語でイヤミを言えますか?英語でイヤミを言えますか?
(2001/11)
不明

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