FoxのドラマBoston Legalのしゃれた会話を題材に、英会話を学びたいと思います。

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当ブログを読んでくださりありがとうございます。当ブログを管理しているLalalanと申します。よろしくお願い致します。

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  • 当初は自分自身の整理を目的に記事をアップしていましたが、最近ではすっかり読み手の存在を意識しながらアップしています。
  • 今後とも牛歩で進む所存ですが、よろしく「拍手」「コメント」のほどお願い申し上げます。
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    → 英会話教材としてのBoston Legal      → Boston Legal概論


日本赤十字社への義援金(Google チェックアウト) Google Crisis Response

Let's help people suffered from the disaters Think Daily


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第十二話 Denise は、Helicopter parents対策にTROを申請した高校の女性教師を弁護していますが、補佐にDaniel Postを従えています。Deniseは問題のHelicopter parentsであるGeringさんに対し反対尋問をしています。

Denise Bauer:
We know that you’re involved with a lot of other teachers.
私たちの知るところではあなたは多くの他の先生方とも関わっています。

Daniel Post:
We just don’t want our teachers to get lost in the shuffle.
私たちは先生方に先生の仕事以外で忙殺されて欲しくないだけです。

英辞郎では、「lost in the shuffle: どさくさに紛れて」、と短く1語に訳されていますが、以下の用例を見るともう少し複雑に捉えたほうがよさそうで、「他者との関係の中で存在を失う状況を示す」ようです。

lost in the shuffle: ignored or forgotten
  • In conflicts between doctors and insurance companies, patients' needs may be lost in the shuffle.
    • Usage notes: often used in the form “get lost in the shuffle”:
  • Maybe your name got lost in the shuffle when we typed the list.
    • Etymology: based on the idea of losing a playing card when the cards are shuffled (moved around)
lost in the shuffle (American & Australian)
  • if something or someone gets lost in the shuffle, they do not get the attention that they deserve
    • Refugee children in the big camps just get lost in the shuffle and are sometimes left without food.
以上はいずれも、http://idioms.thefreedictionary.com/

Lost in~は、当例のlost in the shuffleのように、紛失・忘却、迷走、といった迷妄で他動詞的な忘我を意味する一方で、lost in a brown studyのように没頭する、耽る、といった耽美で自動詞的な忘我を意味する場合もあります。映画 Lost in translation を見た方はそのイメージをなんとなくつかめるのではないでしょうか?

してみると、新宿の Park Hyatt を中心に Scarlett Johansson の魅力全開で描かれた、このなんともいえないテンポの作品タイトルは、とても味のあるタイトルですね。私の大好きな作品のひとつです。

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第十二話 パートナーに昇格できなかったJerryは、事務所の代表の一人 Shirleyに暴行をはたらき、起訴されます。Jerryを弁護するAlanは、Shirleyの嫌がらせもあって事務所内で誰の協力をも得られない状態です。最後の頼みは友人でもあるDennyです。Dennyの部屋で交わす二人の会話です。

Alan Shore:
Jerry Espenson was determined to make partner. He didn’t and that’s what made him snap.

Jerry Espensonは、パートナーになる気満々でいた。彼の思いは成就せず、キレてしまった。

Denny Crane:
Well, what’s so special about that? All the associates wanna make partner. It’s the carrot we dangle in front of ‘em to keep them working.

ふむ、それの何が特別なことなんだ?全てのアソシエイトはパートナーになりたがっている。彼らを働かせるために目前にちらつかせる人参だよ。

determined 【形】
  1. 決心[覚悟]している、決然とした、やる気である、本気になった、その気になった、断固とした、確固たる、決意を秘めた、決意の固い
    • Nothing is impossible to a determined mind
      :断固たる決意があれば不可能なことはない。
    • If you are that determined, I will help you.
      : そこまで決意が固いのなら、私も力を貸すよ。
  2. むきになっている
    • Why are you so determined? : 何をそんなにむきになっているの。 
(英辞郎)

determined to:《be ~》~することを固く決心[決意]している

  • The government is determined to improve the nation's image.
    : 政府は国のイメージを向上させる決意である。
  • I'm determined to live my life. : 真剣に生きていくつもりです。
  • Bob is determined to get custody of the two children.
    : ボブは二人の子供を断固として保護するつもりだ。
(英辞郎)

もともとde- "off" + terminare "to mark the end or boundary"だったdetermineがここで使われるようなdetermineとなったのは15世紀ころから のようです。
Sense of "coming to a firm decision" (to do something) is from 1450.
http://www.etymonline.com/index.php?search=determined&searchmode=none

強い決意・決心を示すdetermined to – 使ってみたいですね。

snap
「スナップ写真」「スナップえんどう」等でおなじみの「スナップ」がすっかり浸透している snapは、ポキッと折れること、簡単な[やさしい]こと[仕事]、といった意味があり、そこから「即座の」といったおなじみのスナップの意味が広く使われるに至っていますが、ここで 使われているsnapは、以下の意味のようです。
  • 堪忍袋の緒が切れる、(こらえきれなくなって)感情をぶちまける、キレる 
    I think he is about to snap.  もうすぐキレるんじゃないかな (英辞郎)
ちなみにsnapper(《魚》フエダイ類、英辞郎)は、昔NYに駐在していたときレストランのメニューでよく見た魚です。向こうのひとたちはRed snapperとか呼んでsnapper,snapperといって手で魚がパクパクするジェスチャーをしながらおいしそうに食べていたのを思い出します。

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第十二話 Dennyと婚約したBeverlyには何か狙いがあるのではないか・・・、過去にDennyの元妻たちから何度も辛酸を舐めさせられた事務所の代表PaulShirleyはつい訝ってしまいます。PaulShirleをBeverly に接触させてBeverly の狙いを聞き出すよう仕向け、ShirleyBeverlyとバーのカウンターで会話(舌戦)を繰り広げます。

今回は趣向を変えて日本語訳(拙訳)を記載します。英文に直してみてください。英語表現の格好のトレーニングになるのではないでしょうか?(実際の脚本による英語の会話はこちらで確認してください。)

覚えておきたいフレーズは以下の二つです。
  • see to it:取り計らう、面倒を見る、引き受ける、手配する、責任を持つ
  • Legally and literally:イディオムではありませんが、よく見る表現です。
1900年のNYTの記事でも用いられています。アメリカの外交政策は100年前からこんな感じなんですね。
http://query.nytimes.com/gst/abstract.html?res=9A00E4DB1039E733A2575BC1A96E9C946197D6CF

さて、ここからが今回の会話の日本語訳です(拙訳)。英語にしやすいよう語順等を英語の原文に近しくしながら日本語にしたつもりなので、気軽に英訳にトライしてみてください。何もオリジナルの脚本どおりにならなくてもいいわけで、あくまで自分の英語表現を紡ぎ出してみてください。

I-1 Beverly Bridge:
あなたが何を聞きたいのか知ってるわ、Shirley。つまりYesよ、Dennyはあなたのこと今も話すもの。彼は貴女との思い出をとても大切に記憶しているわ。貴女知ってた?、彼は‘The Schmidt’という体位をするの。

I-2 Shirley Schmidt:
それって私が雑誌を読んでるやつかしら、彼が横になって床で酔いつぶれている間に

I-3 Beverly Bridge: 私が聞いたのとは違うみたい

色ボケの後家を演じてShirley の嫉妬を引き出そうとするBeverlyに対し、Shirleyは何とか仮面をはがそうと挑発に出ます。

II-1 Shirley Schmidt:
いいことBev、私は忙しい女なの、だから本題に入るわ。あなたは何者で何をしようとしてるのかしら?

II-2 Beverly Bridge: あらま、私たちはそんな話しをするんでしたの?

II-3 Shirley Schmidt: そうよ.

II-4 Beverly Bridge: つまりあなたが思うに、私がDennyと付き合っているのは彼の金と権力が目当てただと?

II-5 Shirley Schmidt: 私はそう思っていたわ。

II-6 Beverly Bridge: それならいいニュースよ、目当てにしてるわ。お金と力がそそっているのを見てますもの。それなら貴女はなぜ彼とつきあったの?

II-7 Shirley Schmidt: 賭けに負けたからよ。

結局二人の会話は表面に出る本音部分ではかみ合わず、腹の中をお互いに探りあいながら、言葉の一撃を食らわせあって話しは終わります。

III-1 Beverly Bridge: Shirley. あのねえ、えっと、私は、貴女は物分りのいい人だと思っていたわ。でもわかったわ、貴女は最低の部類に入る女性のよくいるタイプだって。女性を淫売と非難するの、ただセックスを楽しんでいるから。

III-2 Shirley Schmidt: 私は言ってないわ・・・

III-3 Beverly Bridge: ・・・或いは勘ぐるのね、巧妙な金目当てだと。

III-4 Shirley Schmidt: はは、まあ、Bevったら。あのねえ、私は貴女を完全に誤解していたわ。ほら私は貴女をある種の人喰い鮫だと決め付けていたの。はは、私は今日ここにきてあなたに言うつもりでいたの、もし貴女が私の友達Dennyや彼の事務所を傷つけるようなことを何かしたら、私は取り計らうわ、貴女が法的にも字義的にも追い詰められるように、一文無しになって空港のバーをうろついて定年間際のアル中のパイロットでもあさるようになるまで。でもそんな必要はないと理解できたわ。

III-5 Beverly Bridge: あのねえ、本当に信じがたいわ、貴女があの‘The Schmidt’という体位を思いついたひとだなんて。

Beverlyが去った後、横で二人の会話を聞いていた(定年間際のパイロットとおぼしき)初老の男性が下心丸出しでShirley に語りかけます。

IV-1 Male patron: それで、えぇっと、‘The Schmidt’ってどんな体位?

///

ひとくちに「体位」、と軽々しくいうなかれ、文化史で語られるようなものだったのですね。失礼いたしました。

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第十二話 Shirleyにナイフを突き付けたJerryを弁護するAlanは、弁護の戦略を立てようにもShirleyの手回しから誰の手助けも得られません。AlanはShirleyにチクリと一言愚痴ります。

Shirley, I know we’re fighting, but there’s no reason to take it out on the children.

Take it out on は以前にout of lineの記事で紹介したフレーズです。
Alanの秘書Melissaも箱に荷物を詰め込んでいて、首にされたかと心配するAlanでしたが、どうやら人事部へ強制異動させられるようです。

Alan Shore: Shirley fired you?  Shirleyがクビにしたの?

Melissa Hughes:
Worse.  I got transferred to human resources where all the people persons are.
もっとひどいわ。社交人だらけの人事部に異動ですって

Alan Shore:
Shirley’s just trying to rattle my cage.  It’s only a temporary transfer.
Shirleyは僕を怒らせようとしているんだ。異動は一時的だよ。

People person
Peopleなpersonというのは一体どういう人かとイメージすると言葉の意味がうっすらとわかってきそうな感じです。どうしたらPeopleなperson、「people person」になれるのか指南する自己啓発系のサイトです。
http://www.eruptingmind.com/how-to-become-people-person/

またこちらでは、people personを"a warm, sentimental person"と言い換えていますが、people personを科学的に解剖した興味深い記事です。でも細胞の配置でpeople personか否かが決まってしまうとなると、people personでない私はどうあがいてもpeople personにはなれず、上記の自己啓発サイトは役にたちません。
http://www.futurepundit.com/archives/006214.html

こちらは良識ある人、というような意味でpeople personsを使っているようです。
www.geocities.com/wagontale/index.htm

Rattleは、以前rattle offという表現を紹介しましたが、cageと一緒になると面白い意味を持ちます。
  • rattle someone's cage :〈俗〉(人)を怒らせる、(人)をイライラさせる
  • Who rattled your cage? :誰が君を怒らせたんだい?
  • cage rattler :〈米俗〉ありふれたこと[やり方]に満足できない人
   (英辞郎)

Cageをrattleされたら、「怒る」の前に混乱させられるといいますか、びっくりさせられるといいますか、しっちゃかめっちゃかになる、というような感じがするのですが、「怒らせる」になるというのは不思議な感覚です。

最近の世相といいますか世の中のトレンドはどちらかというと「いい人ぶるのはやめよう」の風潮だと思いますから、このハイタッチな人という考えは現在にはマッチしないかもしれませんね。

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Melissaはいい人ぶるわけではなく、仕事を失いたくないのでこの人事異動を受け入れますが、そのあたりの心象を正直にAlanにぶつけます。
[People persons]の続きを読む


第十二話 Jerryは自分をパートナーに昇格させなかったShirleyを恨みナイフを突きつけパートナーにするよう脅しましたが、皆の説得の末に取り押さえられ、刑事告発され、Alanの弁護で公判に臨みました。Shirleyも出廷した初公判ではJerryの保釈は却下されたはずですが、Shirleyが事務所に戻ってみるとAlanの部屋にはなぜかJerryがいます。怪訝な顔で部屋をのぞくShirleyAlanが語る台詞です。

He has an excellent attorney who filed an emergency writ within the Court of Appeals and the judge agreed that denial of bail was an abuse of discretion.  I am surprised your lackey at the D.A.’s office didn’t keep you abreast of this.  Perhaps you didn’t tip him enough.

彼は優秀な弁護士を雇っていて、控訴裁判所に緊急に不服を申し立てたら、裁判官は保釈の却下は裁量権の濫用だと認めたんだ。DAオフィスのあなたの下僕がこの話しを伝えていなかったというのは驚きですよ。たぶんチップが足りなかったんじゃないですか?

Lackey
【名】〔制服を着た〕召使い、おべっか使い、追従者
【他動】〈侮蔑的〉(人)にへつらう、(人)のいいなりになる
(英辞郎)

Lackeyはフランス語起源のようです
1529, "footman, running footman, valet," from M.Fr. laquais
Sense of "servile follower" appeared 1588.
As a political term of abuse it dates from 1939 in communist jargon.
http://www.etymonline.com/index.php?search=lackey&searchmode=none

以前、Underdog charmという表現を紹介しましたが、「犬」という表現で召使的な立場の人をあらわすケースもありますから、Lackeyは同じような立場の人を表現するにしても格調高い雰囲気を醸しますね。

abreast 【副】
横に並んで、並行して
進度が遅れずに

Keep abreast of / stay abreast of: ~に後れを取らない
  • Journalists are required to keep abreast of major political activities.
    • ジャーナリストは、主要な政治活動の最新情報に常に通じている必要がある。
  • Please keep me abreast of developments in this matter.
    • この件に関して進展を知らせてください。
(英辞郎)

単にinformedとするよりは、Keep abreast of、とすることで情報だけではない、情報を得る間柄まで示唆するような雰囲気が出ますね。

Alanの台詞は辛辣な内容ではありますが、Lackey, Keep abreast of, といった表現の持つ知的なオブラートで包み込み、スパイスの効いた皮肉に仕上げている、と感じるのは私だけでしょうか?

「おべっか」、変な響きの日本語ですね。時に組織や人に大きなダメージを与えますが、使い方によってはきっと・・・、なのでしょうね。

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上記のAlanの発言には伏線があります・・・。
[Keep abreast of]の続きを読む


第十二話 Alanの部屋で今後の審理の進め方について話し合うJerryAlanですが、Alanは事件関係者の集まりでもある職場の雰囲気が少しぎすぎすしているので、もう少ししてから審理に臨む作戦で、そのときは司法取引をしたいと考えています。しかしJerryは二度と弁護士の仕事につけなくなる可能性もあり、断固として無罪判決を勝ち取りたい旨をAlanに伝えます。

Alan Shore:
Tempers seem frayed all around.  That’s why I’m filing for a continuance.  We’ll let everyone cool down a bit, then try again for a plea bargain.

Jerry Espenson:
No.  Plea bargain is out of the question.  It’s not guilty or nothing.

Alan Shore:
Proving temporal insanity is a daunting task.  Plea bargain is our best chance to keep you out of jail.

Jerry Espenson:
If I plea bargain, I’ll be disbarred. Alan, my whole life is the law.
It’s all I have.  It’s what I love.  You can’t let them take that away from me.

Alan Shore:  Then we go to trial. 

拙訳による日本語はこちら

tempers fray  (also tempers become frayed)
if tempers fray among a group of people, they all become angry
Tempers frayed when, after waiting for hours, we were told there were no tickets left.
http://idioms.thefreedictionary.com/tempers+fray

tempers frayは以下の用例にもありますように、政治・スポーツいろんな場面で使えそうです。
  • http://www.smh.com.au/news/opinion/tempers-fray-as-all-sides-whine-are-we-there-yet/2007/10/02/1191091115209.html
  • http://www.independent.co.uk/sport/general/ice-hockey-giants-keep-ahead-as-tempers-fray-580862.html

そもそもFrayはどういう意味の言葉なのでしょう?
英辞郎には下表に引いた(2)のfrayしか紹介されていませんが、ここで使われているfrayは明らかに(1)のfrayです。
Fray (1)
Fray (2)
n.  
  1. A scuffle; a brawl.  
  2. A heated dispute or contest.
tr.v.  
  1. To alarm; frighten.  
  2. To drive away.
v.tr.
  1. To strain; chafe: repeated noises that fray the nerves.
  2. To wear away (the edges of fabric, for example) by rubbing.
v.intr. 
To become worn away or tattered along the edges.


A frayed or threadbare spot, as on fabric.
http://www.thefreedictionary.com/fray

日本人の日本語の会話ではよく「職場の雰囲気が悪い」、とか「険悪なムード」などと表現する機会が多いのですが、そんなときにtempers frayed、使えそうですね。上記会話の背景も、職場でナイフを使って人質をとられた事件のあとですから、職場の雰囲気の険悪さたるや推して知るべしです。

All aroundもなかなか日本人には使えない形容詞ですね。日本人だとaroundのみので使用する場合が圧倒的のような気がします。
all-around  Function: adjective   Date: 1867
1.        considered in or encompassing all aspects : comprehensive
<the best all-around performance so far>
2.        competent in many fields <an all-around performer>
3.        having general utility or merit <an all-around tool>
http://www.merriam-webster.com/dictionary/all%20around

tempers frayed と all around を併せてtempers frayed all around... (例えば職場で使うと)全体的に雰囲気が悪い・・・なんてさらりと使ってみたいものですね。

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第十二話 パートナー昇進の道を断たれ、事務所内でキレてShirleyにナイフを突き付けたJerry Espensonは、弁護士を続けたい一心から司法取引ではなく裁判で白黒つけようという考えで、Alanの弁護の下、不当な評価の結果による一時的な心身錯乱を楯に、事件をなかったものにしようと裁判に臨みます。冒頭陳述でROR(自己誓約による保釈)を主張するAlanですが(We ask that Mr. Espenson be released on his own recognizance.)、却下されます。

ちょっと長くなりますが、冒頭陳述を引用します。かつて紹介したフレーズがいくつか出ていますので、そんなフレーズには過去記事をリンクしてあります(このドラマの脚本の癖が少しずつ見えてきました)。

Alan Shore:
You can’t be serious! Your Honor! This incident was an aberration. Mr Espenson is an upstanding member of his community, is not a danger to society, and he has a family counting on him at home.

Judge Gordon Kolodny: He has dependants?

Alan Shore: Her name is Linda.

A.D.A Frank Gingsberg:
Your Honor. Let the record show that his dependent is a gecko. Mr Espenson threatened to kill his boss in her place of business and has a history of violence. He could be a flight risk.

Alan Shore: Flight risk? The man can’t even hail a cab!

A.D.A Frank Gingsberg:
It is incumbent on the Commonwealth to protect at large if, God forbid, he’s released and hurts someone else.

Judge Gordon Kolodny:
Bail is denied.  Defendant shall be remanded into custody immediately.

日本語訳は追記を参照していただくとして、ここでは二つだけ覚えておきたいフレーズを紹介します。
  1. 一つ目、He has a family counting on him at home
count on:~を頼りにする、~を当てにする
  • I feel that I can always count on you. : あなたはいつも頼りそうな気がする。
  • Count on it. : 任せといてよ。
  • Be counting on you. : 頼りにしてるよ。
  • I knew I could count on you. : やはりあなたは頼りになりますね。/あなたなら分かる[何とかしてくれる]と思いました。
    ◆【場面】相手のおかげで問題解決。
(英辞郎)

You can count on me, といえばMatthew Broderickの作品を思い浮かべる方もいるでしょうか?
http://www.rottentomatoes.com/m/you_can_count_on_me/

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  1. 二つ目、Hail a cab
hail a cab and hail a taxi
  • to signal to a taxi that you want to be picked up. 
    • See if you can hail a cab. I don't want to walk home in the rain.
恥ずかしい話しですが、Heil Hitler!は、Hail Hitler! だとばかり思っていました。よく考えてみればドイツ語と英語ですからHailなわけないですよね。
  • From 1933 to 1945 the Hitler salute was the common German greeting. Heil Hitler! ("Hail to Hitler!") was used when directly addressing a citizen, or, in the Waffen-SS, a higher ranking officer. Hitler himself preferred to be addressed with "Heil, mein Führer!" (Hail, my Leader) or simply "Heil!", as addressing him with "Hitler" would be in third person.
  • It is worth noting that the German word "Heil" included the meaning "good health" (comparable to the English word "hale"). These have disappeared from the English "hail", which now simply means "greetings", despite its original identity with the German word. One German joke from the war-era played on this identity: "Heil Hitler!" / "I can't, heal him yourself."
[Hail a cab]の続きを読む


第十二話 なんとかDeniseを誘い出そうとDeniseの部屋をおとづれるDanielですが、Deniseは裁判の準備に忙しい様子です。どんな裁判なのかDanielが訊ねると教育問題らしく、Danielは自分も裁判に弁護側で参加しようと言い出します。

Denise Bauer:
A high school teacher is seeking a temporary restraining order against one of her student’s parents.  They’re hounding the woman day and night about the daughter’s grades.

Daniel Post: Helicopter parents.
Denise Bauer: Helicopter parents?

Daniel Post:
Well, that’s what they call ‘em now.  Yeah, parents who hover around their kids, trying to control every aspect of their lives.

Denise Bauer: Oh, that would be the Gerings.
Daniel Post: Oh. Cool. I’m in.

---------------------

Denise Bauer:
高校の先生が生徒の一人の親御さんに対してTRO申請しているの。その親御さんたら昼夜構わず娘さんの成績のことで彼女にしつこくまくし立て続けるの。

Daniel Post: ヘリコプター・ペアレンツだね。
Denise Bauer: ヘリコプター・ペアレンツ?

Daniel Post:
えっと、今はそう呼ばれてる。そうだな、子供の周りを旋回する親、子供の生活のあらゆる側面をコントロールしようとする親。

Denise Bauer: あら、まさにGerings一家だわ。
Daniel Post: ほお、いいね。その話し、のった。

ヘリコプター・ペアレンツについて、日本語の現代語辞書には「過保護な親」としている説明例を多く見ますが、過保護というよりは「なぜ親が子供にそこまでするの?」、という子供への過剰干渉あるいは過剰介入を示す言葉のようです(それを過保護というんだ、といわれたらそれまでですが・・・)。学校への攻撃も行うようで、ヘリコプター・ペアレンツ対策についてはその言葉から、

How to ground a 'helicopter parent'

などとしゃれた表現を充てています。

http://www.cnn.com/2008/LIVING/personal/08/13/helicopter.parents/index.html

初出は1991年のようです。
Kids aren't the only ones who use slang in school. Here's some vocabulary that teachers aren't teaching: Helicopter parent: A nosy grown-up who's always hovering around. Quick to offer a teacher unwanted help.
Ned Zeman, "Buzzwords," Newsweek, September 9, 1991
http://www.wordspy.com/words/helicopterparent.asp

Helicopter parent is a colloquial, early 21st-century term for a parent who pays extremely close attention to his or her child's or children's experiences and problems, particularly at educational institutions. These parents rush to prevent any harm or failure from befalling them and will not let them learn from their own mistakes, sometimes even contrary to the children's wishes.
http://en.wikipedia.org/wiki/Helicopter_parent

日本でドラマにもなった「モンスター・ペアレント」とは、学校に対する行動において重複する内容が見られるものの、内容(又は在りかた)は少し違うようです。
  • 日本のモンスター・ペアレントは学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す保護者を意味する(向山洋一の命名とされる)。直接教員にクレームをお こなうものが多いが、校長や教育委員会など、より権限の強い部署にクレームを持ち込んで、間接的に現場の教員や学校に圧力をかけるという形式も増えてい る。
  • アメリカでは最終的には訴訟でけりがつくこと、学校も含めてどのような組織にも顧問弁護士が存在することなどから、法的根拠のある要求でなければいくら校長にクレームを出しても埒があかない。ウィキペディア(Wikipedia 
     → つまり日本の親御さんは法的根拠のない要求や理不尽な要求を無意識的に行う傾向があるということ。
モンスターペアレントに科学的なメスを入れる!、いいアプローチですね。
その子育ては科学的に間違っていますその子育ては科学的に間違っています
(2007/11/05)
国米欣明

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Helicopter Paretsの行う具体的な行動については公判の場面で語られますが、日本のモンスターペアレンツとあまり変わらない印象です。
[Helicopter parents]の続きを読む


第十二話 いままでDennyの妻たちに散々な目に遭わされてきたPaulと Shirleyは、事情を知らないBradに会社の経営権が危機に瀕したときの体制をチェックするよう求め、4人目の妻(Angie)と5人目の妻(Clovis)のエピソードを語りますが、それでもBradは、心配しすぎじゃないのか、婚約如きに過剰反応を示す二人のぴりぴりしたムードを訝ります。

Shirley Schmidt:
Wife number five, Clovis, was no picnic either. She almost got him to retire, pull his equity out of the firm and move to Boca.
5番目、Clovis、も最悪だったわ。デニーに引退をけしかけて、彼の事務所の保有株式をBocaへ移したの。

Paul Lewiston:
And she was drunk the day President Ford stopped by. Alright, I’ll pull out Denny’s last prenup, see if I can water seal it.
フォード大統領が訪問したときには泥酔していたんだ。さーて、私はDennyの最後の婚前契約書を読み返してしてみるよ、もれがないよう確認してみよう。

Brad Chase:
Is there any remote possibility we could be over reacting here?
こういうことは考えられませんか、私たちは過剰に反応しすぎていると?

[Shirleyの台詞から]

no picnicというのはユニークな表現ですね。以前にgo to townというフレーズを紹介しましたが、それに似ています。

Bocaというのはどこか特定できませんが、明らかにBostonやNYといったビジネスの臭いが漂う語感の地名ではないところからも、どんな地域なのか想像できますね。第10話の最終弁論ではArubaという地名が出てきましたが、リゾート感の漂うArubaの響きに対し、Bocaには租税回避のような響きさえ漂います。

[Paulの台詞から]

先日impending nuptialの中で紹介したPrenupは、これからもこのドラマでは繰り返し登場する代物です。日本でも芸能人が作成する等で普及にはずみがつきそうでうね。
See if I can water seal it.

       See if I can.../ See if you can... というのはよく耳にするフレーズです。
       やってみるよ、/やってみてよ、といったような意味でしょうか。

       辞書では発見できない表現ですが、下記のようによく使われる表現です。
Water seal
辞書では確認できなかった表現ですが、水漏れや水系の事故を防ぐという意味でなんとなく内容をイメージできます。

[Bradの台詞から]

remote possibility/ remote chance/ outside chance
      
Remote【形】
  1. 〔距離的に〕遠い、遠く離れた、遠隔の、人里離れた、辺ぴな
  2. 《コンピュータ》通信回線を介して利用可能な
  3. 〔時間的に〕遠い、ずっと以前の
  4. 〔人の気持ちが遠く離れて〕よそよそしい
    His remote mood made her wonder if something was bothering him.
    : 彼のよそよそしい態度から、彼女は、彼は何か悩んでいるのだろうかと不思議に思った。
  5. ごくわずかの、〔可能性などが〕ありそうにない
  • The possibility is remote.
    : その可能性はほとんどありません。
  • I don't have the remotest interest in it.
    : 私はそれについてこれっぽっちも興味を持っていません。
       (英辞郎)

ここでは上記5.の意味で使われているわけですが、remote possibility/ remote chance、使えそうですね。

またremoteの他にもfield dayの記事で紹介したoutside chanceといった表現のオプションもあります。

            over-reacting (we could be...)
文字通り「大げさなリアクション」の高級な表現として使ってみたいですね。

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prenupをはじめ、結婚するにもstrategyが本にまとめられた時代なんですね

To Stedman With Love: Six Strategies to Get Oprah Hitched (And Not Sign a Prenup!)To Stedman With Love: Six Strategies to Get Oprah Hitched (And Not Sign a Prenup!)
(2006/07/31)
Alvin T. Makara

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第十二話 Dennyは1週間前にチャリティーイベントで出会った Beverly Bridge (The women Denny ‘Craned’ in the coat room at that charity dinner last week) と婚約しましたが、結婚となると(いわゆるバツ5で)6人目の妻を迎えることになります。いままで迎えた妻たちに散々な目に遭わされてきたPaulと Shirleyは浮かない表情です。事情を知らないBradはDennyの結婚と離婚の回数については知っていますが、めでたいはずなのにそんな表情でいる二人を理解できないでいます。

Shirley Schmidt: Denny got engaged. 
デニーが婚約したわ

Brad Chase: Mazeltov? 
めでたいじゃない?

Paul Lewiston: No Mazeltov. 
めでたくない

Mazeltovはもとはヘブライ語ですが、英語でも使われるようになったようです。

mazeltov
Function: interjection
Etymology: Late Hebrew mazzāl tōbh, literally, good luck
Date: 1862 —used to express congratulations
http://www.merriam-webster.com/dictionary/Mazeltov

mazel tov
1862, from mod. Heb. mazzal tob "good luck,"
from Heb. mazzaloth (pl.) "constellations."
http://www.etymonline.com/index.php?search=Mazel&searchmode=none

とありますが、"good luck" is an incorrect translation of the true meaning of the phrase.だそうです。
  • mazel: "position of a star," 又は "to stand."
  • Tov: "good fortune or destiny" 又は "your constellation (or zodiac or stars) were good".
で、It is more often an acknowledgement that good fortune has already occurred; the sayer means,
"I am pleased this good thing has happened to you".だそうです。
http://encyclopedia.thefreedictionary.com/Mazeltov

Good luck!のように幸運が訪れますように!ではなく、すでに起こっている幸運を認識した上で幸せを祝福するときに、Mazeltovを使うようです。

Congratulationsも使える場面とは思いますが、Congratulationsは相手に対してかける言葉ですし、単なる成功を称える場合にも使いますので、何か場面を選んで人生の重大局面を祝福するときにさらりと使うならMazeltovのほうでいってみたいですね。

Mazeltov, Mis AmigosMazeltov, Mis Amigos
(2009/08/11)
Juan Calle & his Latin Lantzmen

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第十一話バルコニーでスコッチを片手に葉巻を燻らすDennyAlanの会話です。仲良しの独身男二人ですが、DennyBevと婚約することで二人の関係に変化があるのでは・・・、なんということのないようにDennyがAlanに語る台詞です。

I want to assure you that my impending nuptials won’t change anything between us.  No impact whatsoever.

Oh! I gotta go. We’re registering for flat ware.

これは確かなことだが、僕はじきに結婚するけど僕たちの関係は変わらない。何の影響もない、何があってもね。

おぉっと、いかなきゃ。食器を見に行く約束があるんだ。

impending

【形】差し迫った、切迫している、今にも起こりそうな、迫り来る、近い将来の、近々の

nuptial

【名】結婚式、結婚、婚礼◆複数形で

【形】結婚の、結婚式の、婚礼の

(英辞郎)

* Prenuptial agreement:婚前に交わす結婚契約
* Nuptial act:Catholicsの神聖な交渉
* Nuptial flight:分蜂時の飛翔
* Nuptias non concubitas:非婚姻関係化での同居

“impending nuptials”と表現していますが、単語を知らない限り日本人にはできない表現ですよね。上記の単語訳を参照にたとえばimpending の代わりに [imminent, the coming] + nuptials の代わりに[wedding, marriage]、という表現はだめなのでしょうか?なぜimpending nuptialとする必要があるのか?そういう脚本ですから・・・、残念!といってしまえばそれまでですが(そういえば波多陽区、最近見ませんね)、英語圏世間一般でのimpending nuptial用例を見て、なんとなくわかる気がしました

Impending nuptialの用例

  • If you were asked to give a wedding speech at an impending nuptial event, or if you simply want some help preparing for a proper wedding toast, then you may want to take a bit of time to look up resources for free wedding speeches online, for some guidance.

http://planperfecthoneymoon.com/wedding-planning/free-wedding-speeches-can-help-novice-speakers/

http://www.rottentomatoes.com/m/last_man_running/

  • Now, second-guessing her impending nuptial, Beverly is forced to wonder if marriage really works.

http://conniebriscoe.com/

上記例からImpending nuptialについて感じとることは、wedding, marriage の言葉の持つ華やかな祝儀ムードというよりは、事務的・義務的・儀式的な意味合を持たせる契約関係とでもいうようなドライに結婚状態に至るまでの「婚姻」という通過儀礼、impendingが付くとしかもその状態にならなざるを得ない心情まで表現する、人生の悲喜交々な1ページを凝縮して表現するように思われます。


Nuptial Nightと題したこちらは、CM作品です。


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