FoxのドラマBoston Legalのしゃれた会話を題材に、英会話を学びたいと思います。

■ブログ管理人よりご挨拶申し上げます■

当ブログを読んでくださりありがとうございます。当ブログを管理しているLalalanと申します。よろしくお願い致します。

  • ブログをはじめて2年と3ヶ月、ブログにいただいた「拍手」の累計が200を越えました。
  • 当初は自分自身の整理を目的に記事をアップしていましたが、最近ではすっかり読み手の存在を意識しながらアップしています。
  • 今後とも牛歩で進む所存ですが、よろしく「拍手」「コメント」のほどお願い申し上げます。
    また、「日本ブログ村・英語ブログ」も是非覗いてみてください。

    → 英会話教材としてのBoston Legal      → Boston Legal概論


日本赤十字社への義援金(Google チェックアウト) Google Crisis Response

Let's help people suffered from the disaters Think Daily


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


第一話 AlanがKellyの新しい弁護士として法廷に立った場面での会話です。Kellyの家政婦のFrances Stadlerの証言は"hearsay"(伝聞) に該当するため、家政婦の証言は適当でないとの申立をする(bring a motion in limine) Alanに対し、The last minutes motion(土壇場での意義申し立て)として検察がクレームをつけますが、Alanを好かないロスアンジェルスから赴任してきたJudge (裁判長) も、すべての申し立ては10日前までに行うルールなので、公判はスケジュールどおりに進めると棄却します。

[Judge]
…but I like to stick to my schedules. 
私は予定遵守で進める

[Alan]
Off course.  Why bother with justice when there's a day planner involved?
システム手帳で予定管理すると、正義が煩わされるのでしょうか?

[Judge]
I realize attorneys in Massachusetts are fond of sarcasm.
… Justice is not served by preventing a material witness from testifying.
マサチューセッツの弁護士は皮肉屋だな
...証人の証言を阻止するのが正義か?

[Alan]
Its hearsay evidence.
「旦那様が言った」という単なる伝聞です

放送ではWhy bother with justice when there's a day planner involved? は「正義よりも予定が大事ですか」、とされていましたが、とても日本語にしにくい会話です。アメリカのビジネスではスケジュール管理能力が最も重要な能力の一つとされ、調整/中庸/根回しを重視する日本のビジネスに慣れた人から見るとややもするとそんなアメリカの慣行は表面的に捉えられる傾向があります。

Alanの会話には(またはこのドラマには)このあともしばしば登場しますが、9.11後に改めて露呈されたアメリカ社会の抱える矛盾をあぶり出す場面が多々あります。この一言もDay planningを重用視してきたあまりに何かを見誤ってしまっていたアメリカ社会の一面を衝いた一言ではないかと重います。
スポンサーサイト


第一話 Kellyの家政婦 Frances Stadler に聞き取りするAlanに、家政婦は流暢な言葉使いで説明を続けます。ご主人様は自殺するような人ではなかった、Kellyがワインにニトロをまぜ、バイアグラを服用したご主人様に飲ませて殺したに違いないと弁舌なめらかに語る家政婦に対しAlanが言います。

You seem to have a finely-tuned sense of delivery.
すばらしい弁舌ですね。

放送では、「すばらしい弁舌ですね。まるで芝居のようだ。」とAlanの家政婦に対する敵対的な立場を強調すべく二つの文節に和訳しています。

delivery
–noun, plural -er·ies.
  1. the carrying and turning over of letters, goods, etc., to a designated recipient or recipients.
  2. a giving up or handing over; surrender.
  3. the utterance or enunciation of words.
  4. vocal and bodily behavior during the presentation of a speec: a speaker's fine delivery.
  5. the act or manner of giving or sending forth: the pitcher's fine delivery of the ball.
  6. the state of being delivered of or giving birth to a child; parturition.
  7. something delivered: The delivery is late today.
  8. Commerce. a shipment of goods from the seller to the buyer.
  9. Law. a formal act performed to make a transfer of property legally effective: a delivery of deed.
  10. Printing. Also called delivery end. the part of a printing press where the paper emerges in printed form.
  11. Archaic. release or rescue; liberation; deliverance.
ここでは例にもあるように4番のdeliveryです。Deliveryはピザや宅配便だけではなく、話を伝える、出産、法律の公布、野球の投球にも使われる言葉のようです。

英辞郎で「弁舌さわやか」と検索したところ
# 弁舌さわやかに話す
make [deliver, give] an eloquent speech
と表示されました。Eloquent (The police の名曲「De Do Do Do, De Da Da Da」にはAnd when their eloquence escapes me、とeloquenceが使われています) などという日本人に発音しにくい語を使わずとも、Fine deliverer, finely delivered, なんかで十分ですね。


第一話 Alanの質問に答える家政婦 Frances Stadler は37年間ご主人に仕えてきた訳ですが、いわくKellyがこの家に住みたがらないのは、Kellyは主人が死んだ嫌な思い出の家には住みたくないといっているが、ほんとうのところは以下の理由では、と爆弾発言をします。

I guess the memory of lacing his wine with nitro isn't as haunting
ワインにニトロを入れた思い出に苛まれているからじゃないかしら

lace ~ with --
~を--で飾る、~に--を少量加える、~を--で風味付けする
She laced her whisky with cola.
彼女は自分のウイスキーにコーラを少し混ぜた。
(英辞郎)

haunt·ing
–adjective
1.    remaining in the consciousness; not quickly forgotten:
        - haunting music; haunting memories.
(Dictionary.com)


音楽が耳について離れないとか、取り憑かれている、なにか物理的ではなく精神的にくっついているというときにhauntは使うようです。そんなHauntingをisn't as hauntingと付加疑問でいうのはなかなか日本人には使えませんね。単に付加疑問でさえなかなか使いづらいのに。付加疑問にすることで、相手に疑問を投げかけ考えさせることで、なにやら直接的な言葉以上の何かが伝わる感じがしますね。特にhauntingなんていう不気味な言葉がつながるとなおさらですね。

[isn't as haunting]の続きを読む


第一話 Thin-skinned のところで触れた「お茶」に関する英国人と米国人のイメージですが、Boston Legal ではなく、2008年8月22日からシーズン1が日本でもFOXで放送開始となったThe Grid(ザ・グリッド DVDコレクターズ・ボックス)というドラマでちょっとした会話が繰り広げられていました。

ロンドンで発生したサリン・ガス・テロの犯行グループの一味を逮捕した現場で、アメリカのNSCとFBIの窓口としてやってきた捜査官Max Canaryが英国MI-6の捜査官Emily Tuthillとかわす会話です。Emilyの冷ややかな英国風の挑発にMaxがさらりNY風にかえします。

[Emily]
Did NSCI or FBI bring anything to add to our tea party, Mr. Canary, or you get here to tell us how to lather the table as usual?

[Max]
No tea for me thank you.  Unless it's from Long Island, without sugar.

イギリス側がアメリカのやり口をお茶会にかけて lather the table といったり、アメリカ側がlong Island Ice tea, やや間をおいてwithout sugar.で返すあたりこじゃれてますね。

///

ザ・グリッドについてアマゾンのコメント欄ではやや批判的なコメントが多いようですが、残念ながら私も批判的です。作品の舞台となるグローバルなスケールの割にストーリーや仕掛けが陳腐ですし、そもそも登場人物の設定に無理があります。ドラマが失敗する背景や理由の1パターンを考察するには格好の題材かもしれません。


ザ・グリッド DVDコレクターズ・ボックスザ・グリッド DVDコレクターズ・ボックス
(2006/02/03)
ディラン・マクダーモットジュリアナ・マルグリース

商品詳細を見る


第一話 職場で聖書の朗読等キリスト教の信仰を強要され会社を辞めたユダヤ人のMr. Abramsが弁護士を伴ってDeniseの事務所で協議をしています。Mr. Abramsが職場で感じた不条理について語ります。

I felt ostracized as a Jew. Alienated. I was forced out.
ユダヤ人として村八分にされていると感じたのです。よそ者扱いされて、追い出されたのです。

os·tra·cize
–verb (used with object), -cized, -ciz·ing.
1. to exclude, by general consent, from society, friendship, conversation, privileges, etc.: His friends ostracized him after his father's arrest.
2. to banish (a person) from his or her native country; expatriate.
3. (in ancient Greece) to banish (a citizen) temporarily by popular vote.
Dictionary.com Unabridged (v 1.1)

Ostracizeの語源は古代ギリシアの「オストラシズム」、世界史で習った「陶片追放(アテネで行なわれた僭主の出現を防ぐための市民投票)」にあるようです。危険人物の名を陶片に記入して秘密投票し、六〇〇〇票を越えた者は一〇年間の国外追放とした(http://d.hatena.ne.jp/keyword/)そうですから、こわいですね。世界史の知識が会話でいかせるなんていいですね(覚えていればのはなしですが)。

Ostracizedという言葉がどれほど日常に浸透した単語なのかは別として、”Jew”のアイデンティティーを背負う人には日常的な言葉なのかもしれません。日本人は安易にOstracizedを使わない方がいいかもしれませんね。Alienated, forced out、といった同義語の方が日本人にはなじみやすいし使いやすい表現ですね。


第一話 外科医を訴えようとする女性側の弁護士が協議にやってきますが、偶然にも彼はかつてTaraとつきあっていた英国人Malcolm Holmsでした。協議にはいる雰囲気でなく、Taraに目を奪われ二人の世界の邂逅に浸るモードのMalcolmにShirleyが水を差します。

I hate to break up the tea party, but-
お茶会を邪魔するのは好きじゃないけど...

Careful.
We're still a bit thin-skinned on that one.
Such a waste of proper tea.

おっと、
英国人はまだその手のことに敏感なのですよ。
お茶を軽いジョークにしないでほしい

Thin-skinned
2 : unduly susceptible to criticism or insult : touchy, (merriam-webster.com)
2. sensitive to criticism, reproach, or rebuff; easily offended; touchy: a thin-skinned poet (dictionary.reference.com)

単に薄い皮膚で「敏感」というだけではなく、そのことで怒る可能性がある場合にThin-skinnedを使うようです。

ドラマの舞台がBoston tea party 事件のあったBostonであることを考えると、このセリフはもっと奥深い意味を持って見るものに迫りますね。

ボストン茶会事件については...
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/4129/boston_tea_party.html (←なかなかの蘊蓄)

絵柄の多いそもそも子供向きの教育本です
Ropes of Revolution: The Boston Tea Party (Graphic Flash)Ropes of Revolution: The Boston Tea Party (Graphic Flash)
(2008/01/30)
J. Gunderson

商品詳細を見る

また平易な文章のペーパーバックは
The Boston Tea Party (Cornerstones of Freedom Second Series)The Boston Tea Party (Cornerstones of Freedom Second Series)
(2008/09)
Trudi Strain Trueit

商品詳細を見る

歴史の勉強をもいちどしたい大人は
The Yankee Tea-Party; or, Boston in 1773The Yankee Tea-Party; or, Boston in 1773
(2008/04/30)
Henry C. Watson

商品詳細を見る
[Thin-skinned]の続きを読む


第一話 外科医Adamを訴える女性側の弁護士が、Adamを弁護するShirleyとTaraのもとを協議に訪れてきます。TaraはShirleyにいいます。

We could argue that her complaint gives rise to a defamation claim against her.
彼女の申立に対して名誉毀損で訴えるという線で警告してみてはどうかしら。

I doubt that would fly
無駄だとおもう。

Give rise to;
Give は、to be the source ofのgive で、
— give rise to: to be the cause or source of: produce
の意です。(merriam-webster.com)

単に~の原因となるというよりは、その結果~となる、ということがわかっている場合に原因として特定するときに使うようで、cause, produce, なんかとは使い分けたいですね。うまく使えるでしょうか? 

I doubt that would fly なんていわないでください。
[Give rise to]の続きを読む


第一話 DeniseがGarrettとSaraを相手に職場での聖書朗読の強要に関する案件の打ち合わせをしていると、Deniseとの離婚を考えている売れないプロゴルファーTimが離婚に関する書類を持ってやってきます。何の用かと忙しいDeniseがかわそうとすると、Timは申立用紙を手渡しながら答えます。

I didn't want to have a process server deliver-
自分の手で渡したかった

courtesy (誠意)とか、It's not something we both didn't expect (今更驚くことでもないだろ)といったTimのせりふのあと、Deniseがいいます。

You wanted to see my expression?
私の反応を見たかった?

Server deliverは文字通りサーバーを経由して配信するですから、emailで送ることをいいますが、emailといわずにServer deliverというのは、Serverではなく自分がdeliverすることを聞き手に意識させたいTimの意図とはいえ、洒落ていますね。

反応を見たかった?というDeniseの返しは日本語から英語を発想すると、You wanted to see how do I react?とかなりますが、server deliverである文面での「語句」「いいまわし」を受けてmy expression(私の表現/表情)といっているのではないかとおもいます。

相手の言葉を受けて自分の言葉を探して表現する、まさに会話の基本と応用ですね。


第一話 Kellyの案件を担当するAlan, Brad, そしてなぜかDennyの3人の弁護士は、Kellyと話し合いしてからAlan がKellyのメイドを、BradがKellyの浮気相手を訪ね調査することにしました。Dennyは残ってKellyを「一緒に残って相手をする(I'll look after Kelly)」といいはりますが、Alanが水を差します。

I can see you're aroused
You might consider the last man to make love to her died while doing so.
そう興奮しないで。
最後に彼女と寝た男はやっている最中に死んだのですよ。

するとDennyはひるむどころか目を輝かせて答えます。

I will take my chances 
賭けてみる

Arousedは日本人になじみの深いExciteと同義で使用できる感じですが、ストレートに老若男女の種々雑多な一般的な興奮を表現するExciteよりは、ちょっと大人びた興奮を感じるbe arousedをつかってみたいものです。


[For God's sake]
第一話 無実を証明できない痴漢容疑について示談ではなく裁判を望むAdamがShirleyにその理由となっている心境を吐露します。

I'm a respected surgeon, for god's sake. I don't jump out of alleys to fondle people.
私は外科医だよ、冗談じゃない、路地に飛び出して女性を触ったりしないよ

for gods sake は英辞郎では以下の4つが紹介されています。
  1.  <お願い事を強調するとき> 一生のお願いだから、どうかお願いだから、頼むから、後生だから
  2.  <驚き> ひどい、あきれた、何ということだ、なんてこった、とんでもない
  3.  <拒絶> いいかげんにしろ、本当にもう!、全くもう!、冗談じゃないぞ、よせよ、もーっ!
  4.  <疑問文で> いったいぜんたい、何だって
ここではほぼ3に近い2と3の間のような感じで使われているような気がします。日本語でも「おいおい勘弁してくれよー」といった表現はよく耳にしますね。でも日本語の場合、相手は人間の話し相手ですね。英語はGODなんですね。神のために、神に悪くないように、御意に、のような感じから転じて「冗談じゃないよ」、といった感じでしょうか?普段の会話や生活に神が登場しない日本人には使いにくい表現かもしれませんね。

ーーーーーーーーーーーーー

[In God's name]
第四話 Dennyは事務所でAlanと談笑中に銃を暴発させます。銃声に何事かと駆けつけるShirleyにDennyがかえします。

What in god’s name?
And it is in God’s name

いったい何事?
何ってそれこそ神の御名のもと行っている

# in God's name
  • 神の名にかけて、神に誓って、お願いだから、後生だから、
    〔疑問詞を強めて〕一体(全体)
    • 表現パターンin God's [Christ's, heaven's, hell's] name
(英辞郎)
長い人類の歴史に裏打ちされたシンプルな単語でできてる短い会話なだけに、奥深さを訳しにくいフレーズです。英辞郎には上記のように和訳があるのですが、それは英和辞典としての機能をはたすためで、本来的な意味を簡単に表現できる解説は古今東西なかなかお目にかかりませんし、私にもできません。

CBSの力作のようです。
http://www.themiracletimes.com/Christmas/CBS-In-Gods-Name.htm
リンクは貼ってていませんが、You Tubeで画像もあるようです。

NY Timesに連載もあります。
http://www.nytimes.com/ref/business/churchstate.html


このフレーズをタイトルにするのはナショジオだろうと容易に想像できますね。
In God's Name [DVD] [Import]In God's Name [DVD] [Import]
(2008/12/16)
Maryse Alberti、

商品詳細を見る

またダビンチ・コード以前にこんな作品も
In God's Name: An Investigation into the Murder of Pope John Paul IIn God's Name: An Investigation into the Murder of Pope John Paul I
(1997/12)
David Yallop

商品詳細を見る

放送では、「何してるの?」「武装は権利だよ」と訳されています。


第一話 無実を証明できない痴漢の容疑をかけられている外科医AdamがShirleyと裁判の打ち合わせをしている場面です。法廷で争い外科医が痴漢容疑で裁判沙汰になっている旨を公にさらしてまで汚名を晴らすのか、示談ですませ公にしないことで痴漢容疑は受け入れるが世間体は保つのか、Adamは裁判を選択します。

I think we can agree, the last thing you need is to be depicted in open court as a sexual predator.
I've already been vilified as such, Shirley.
ということは、法廷で痴漢男のレッテルを貼られたくない点では同じ意見ね?
もう既にそう後ろ指をさされているけどね、Shirley.

The last thing one need は新聞の見出しや雑誌の見出しなどでもよく見ます。例えば、

Anthony 'A More Powerful President Is the Last Thing We Need', http://www.lewrockwell.com/gregory/gregory60.html, February 10, 2005

或は

GEORGE S KOUMOUTSAKOS, More nationalism is the last thing the Balkans need, ATHENS NEWS, 01/08/2008, Article code: C13298A181
http://www.athensnews.gr/athweb/nathens.prnt_article?e=C&f=&t=01&m=A18&aa=1

といった具合です。

欲しい物のうち、最初に欲しいとかどうしても欲しい、まま欲しいかな、ではなく最後のLast thing として欲しいものですから、別にいらない、ひいては欲しくないものという打ち消しの意味にさえなります。欲しくないんだけど可能性としてどうしても消去できないときの表現といえますね。日本語だと~はいらない、したくない、と淡白でストレートな表現になってしまいますから、どことなく英語ならではの表現ですね。

~はしたくないね、というときにさらりと使ってみたいものです。


第一話 Kelly に邪魔者扱いされ、あとでパンティ−送るから出て行って、と軽くあしらわれたDennyですが、そんなことをいわれまくったあとでひとこといいます。

She's wicked. I love it.
キツい女だ、気に入った

wicked
1: morally very bad : evil
2 a: fierce, vicious
b: disposed to or marked by mischief : roguish
3 a: disgustingly unpleasant : vile
b: causing or likely to cause harm, distress, or trouble
4: going beyond reasonable or predictable limits : of exceptional quality or degree
(merriam-webster.com)

日本語放送では、「キツい女だ、気に入った」となっています。とても日本語にしにくい言い回しなのによく日本語にしたなと関心です。

英辞郎ではWicked を使った表現例が幾多と紹介されているところをみると、さしずめ禁止用語的な言い回しでもないのでしょう(wicked business あくどい商売、wicked weather 嫌な天気、といった例)。特に口語では「スッゲー」の意の言葉でHe is wicked handsome (彼ってとっても素敵)と使われています。さしずめ「ギザかっこいい!」といったところでしょうか。

きつい女性からなにかいわれた男性は、こん感じに軽くかわせるといいですね。

ちなみに、The Wicked Ladyという1983年の米国映画は、邦題を『2つの顔の貴婦人』としているようです。


第一話 露骨で厚かましい求愛まがいの発言を話しかけるDennyをきつく突き放すKellyに対し、Alanがフォローをいれるひとことです。

Seems like you're deliberately challenging us to dislike you.
わざと嫌われるようにしむけているようにしか見えませんよ。

deliberately
1: characterized by or resulting from careful and thorough consideration <a deliberate decision>  
2: characterized by awareness of the consequences <deliberate falsehood>  
3: slow, unhurried, and steady as though allowing time for decision on each individual action involved <a deliberate pace>
(Merriam-Webster)

deliberatelyには、十分承知の上で、計算しつくしたうえで、といった意味があるような感じですね。knowing that…だとそこまで計算している雰囲気はで出ず、「事実として知っていました」のような感じなのでしょう。

似たような表現にshut one's eyes to/against があります。「見ないふりをする」という訳語があてられています(英辞郎)。

Tom Cruise,とNicole Kidman共演による1999年のキューブリック作品、Eyes Wide Shut (アイズ・ワイド・シャット) はしてみると意味深なタイトルですね。

アイズ・ワイド・シャットアイズ・ワイド・シャット
(2002/04/05)
トム・クルーズ

商品詳細を見る


第一話 Kelly を見てセクハラまじりに興奮するDennyに対してKelly は嘲笑的に揶揄します。曰く Who is this man, and why is his face about to explode? するとすかさずAlanがフォローします。

Success has caused his head to swell
成功が頭につまってはじけそうなんです。

このドラマの見所のひとつはまちがいなくAlanの見事な言葉遣いです。事務所の代表パートナーでもあり成功者の象徴であるDennyをto swellで返すあたりすばらしいですね。

Swell; intransitive verb
1 a: to expand (as in size, volume, or numbers) gradually beyond a normal or original limit
b: to become distended or puffed up
c: to form a bulge or rounded elevation
2 a: to become filled with pride and arrogance
b: to behave or speak in a pompous, blustering, or self-important manner
c: to play the swell
3: to become distended with emotion
(merriam-webster.com)

放送では「自信満々の超大物」と訳しています。「why is his face about to explode?」のexplode?に対する返しとしては不適当な訳のような気がします。Explodeに対してSwellという言葉を持ち出している会話(脚本の妙)に賞賛を送りたいですね。

emotional に膨張する場合は、grow とかexpand とかamplify ではなくてswell, 使ってみたいものです。


このドラマのセリフ(に限らずネイティブの会話一般)でよく使われる動詞にCountがあります。第一話では、ビジネスに真摯な態度のShirleyが、事務所の代表なのにKellyに気をとられるDennyに上客の相手をするよういいますが、Dennyは仕事のみではなくときにSexのほうが大事だ (Sometimes, sex counts)、などとうそぶきます。

Shirleyの性格や本当の姿はストーリーを重ねる毎に明らかになってゆくのですが、基本的には酸いも甘いも知り尽くしたおばさんが今は事務所の1パートナーとして真摯に仕事しているという態度です

そんなShirleyの切り返しがまたゼツミョーなので、一連の会話を写します。

[Denny]
Not everything is about money, Shirley. Sometimes, sex counts too.
It used to counts with you.
One minute, you couldn't get enough of me. The next, you lose interest. What happened, Shirley? I need to know.

[Shirley]
They invented color television.

[Denny]
You and me, in my office. Give me two minutes.

[Shirley]
If you could last three, I might consider it.

放送では軽快なテンポで会話が走り、字幕もスピーディーに変わります。こんな会話を英語で出来る日がくるといいなと思うばかりです。


第一話 Kelly "Black widow" Nolan が待っているとも知らず事務所にやってきたAlan とDenny に対し、Bernard は興奮して話しかけます。Denny から「夫殺しのKellyか」と問われ、Bernard はKellyのスキャンダルを説明します。

You make it sound so ordinary. It was the way she did it. They were concubining.
そんな色気ない言い方しないでくれ、彼女はね、交尾の最中にやったんだ

Concubine
1 内縁の妻、内妻、〔妻以外の〕愛人
2 〔古代の男性の〕性の奴隷
3 子孫繁栄の道具としての女性
4 〔社会で認知された〕第二夫人、第一夫人以外の妻
5 〔王や貴族の〕側室             (以上 英辞郎)

: a woman with whom a man cohabits without being married: as a: one having a recognized social status in a household below that of a wife (http://dictionary.reference.com)

放送では「交尾の最中に」と訳されていましたが辞書的には「交尾」の訳はないようです。(どこかの辞書で「昆虫等の交尾」という記述を見た記憶がありますが、定かではありません。)本編のタイトル"Black widow"の邦題を「クモ女」としているためにクモとかけて「交尾」としたのかもしれません。公判では若い美貌の女性が富豪の内縁の夫を毒殺したか否かを争点にしていますので、交尾の最中という訳は事件の背後の内縁関係をスキャンダラスに盛り立てる効果を与えています。
[Concubine]の続きを読む


第一話 本エピソードのメインである"Black Widow" 登場の前にキャラクターとストーリーの伏線をはる会話です。

Bernard が亭主殺しの容疑者Kelly "Black Widow" Nolan が弁護士を解雇し、新しい弁護士にAlan を指名してAlan の事務所に来ているとの情報をインターネットで得て、kelly を見たいBernard が彼女に会わせてくれるようAlan の秘書Catharine にお願いする一言です。

I could just get a peek, a little whiff.
一目でいいんだ。

get peek at: のぞき見をする (英辞郎)

wiff:
1
a: a quick puff or slight gust especially of air, odor, gas, smoke, or spray
b: an inhalation of odor, gas, or smoke
c: a slight puffing or whistling sound
2: a slight trace or indication (Merriam-Webster Online)

take a glance at もいけそうですが、パパラッチ的な好奇心を強調するにはtake/get a peek at のほうが効果的なようです。take a glance at は新聞にざっと目を通す、のような事務的にチラ見する感じのようです。

a little whiffの部分は放送では訳があてられていませんでしたが、wiffはshade やsmell ですから(http://thesaurus.reference.com/)、日本人だと思いつかない表現のような気がします。嗅覚系の表現ですから、Bernard の表現はすけべな雰囲気が漂いますね。上品に訳すと、「気配(/雰囲気)だけでも」、ストレートにスケベたらしく表現すると「ちょっと匂いたいよ」といったところでしょうか。


第一話 本編の前にSeason 1をレビューする場面でDennyがShirleyとの昔の関係を回顧するときのセリフです。

I onece had a torrid, torrid affair with that woman.
実は昔 あの女と激しい関係があった。

日本人だとついついdeep relationship とかいってしまいがちですが、had a torrid affair、使ってみたいものです。deep relationship だと、develop a deep relationship (英辞郎)ですが、男女の中というよりは経済利害を伴う関係に使う傾向が多い印象です。have an affair を覚えていれば応用できたわけですが、日本の学校教育でhave an affair は理論的にも実践的にも深く追求したりしていませんでした。
[Torrid affair]の続きを読む


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。